スペースマーケットの優れた決算説明会資料をポイント解説!

IR活動の一環として作成される決算説明会資料。所定の様式で数値報告する決算短信や有価証券などとは異なり、決算説明会資料は企業の特徴や工夫が顕著に現れます。

今回は、スペースの貸し借りプラットフォームを運営する株式会社スペースマーケットの2020年12月期第2四半期決算説明資料を取り上げ、デザインや構成の観点から参考になるポイントを解説します。
出典:株式会社スペースマーケット 2020年12月期第2四半期決算説明資料

なお、以下の記事ではスペースマーケットに加えて9つの決算説明会資料を紹介しています。こちらもぜひご参考にしてください。

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公開日 2021年8月27日 最終更新日 2021年8月27日

デザインの特徴

まずは以下の要素について、デザインの特徴を解説します。

表紙・テンプレート

フォント
グラフ

表紙・テンプレート

表紙は必要最小限の情報に抑えられた、装飾のないデザインです。

また、本編もヘッダーにロゴを置いただけのシンプルなデザインで、資料の内容に集中しやすいつくりです。

コーポレートカラーである緑と青を使用した統一感のある配色です。

ただし2色を並列に使用しているページは、情報の優劣がややわかりづらくなります。どちらか1色をメインにし、もう1色はサブカラーとすることで、直感的に重要度を掴める資料になるでしょう。

フォント

章タイトル、ページタイトル、リード文のフォントサイズと位置は資料全体で統一されています。

どのページを見ても同じ位置に同じサイズの文字が配置されているため、可読性が高いです。また、ジャンプ率が高いため、読む順序も直感的に伝わります。

ただし、文字のレイアウトに関しては見やすくなるポイントもあります。P8のスライド下部はテキストが左右中央揃え(センタリング)ですが、左右の端がガタガタして見えるため、やや読みづらさがあります。

このような場合は、左揃えの箇条書きにした方が読みやすくなるでしょう。

グラフ

P21のようにグラフのデータラベルが必要最低限の箇所(直近)のみに表示されているグラフは、読み取るべき情報が明瞭です。

一方、P22のように全てのグラフにデータラベルが表示されているスライドは、注目すべき数字がわかりにくくなります。

また、窮屈な印象を与えるおそれもあるため、データラベルは必要最低限で表示するのが理想です。

構成の特徴

伝える内容や順序が整理されており、テキスト量は必要最小限に抑えられている点が特徴です。とりわけ参考になるポイント3点を解説します。

冒頭で事業概要を理解することができる
1ページで決算の概況を把握できる
投資家の懸念を解消する情報が十分に盛り込まれている

冒頭で事業概要を理解することができる

資料の冒頭に、プラットフォームの構造が図で示されています。ステークホルダーとの関係性や利用のステップが図式化されることで、初見の人でも事業内容を瞬時に理解することができます。

また、次のスライドで掲載スペースの種類や利用用途について、画像を用いて紹介されているため、読み手はサービスをより具体的にイメージすることができるでしょう。

1ページで決算の概況を把握できる

決算ハイライトは、主要KPI、財務、主なトピックの3つの項目で端的に整理されています。初見の人でもこのスライドを見ただけで決算概況を把握することができます。

また、主要KPIと財務の構造は算出式と実績値が明確に示されています。前後のページにある表やグラフと照らし合わせることで、新型コロナウイルス感染症の影響を受けやすい要素も把握することができます。

売上総利益率や販管費比率の推移など、マイナスの結果も原因とともにしっかり解説されています。マイナスの結果も明示することは、読み手に誠実な会社の印象を与えることにも繋がります。さらに今後の対応策を明示していれば、将来へ向けた回復・成長の期待を高める効果もあります。

投資家の懸念を解消する情報が十分に盛り込まれている

投資家からの関心が強い新型コロナウイルス感染症に関する章を設け、3ページにわたり説明されています。世の中の動きに対する自社の対応を時系列で整理したうえで、実際に起きた感染事例も具体的に紹介しています。

GMVの回復動向や需要の変化も好材料として示しているため、投資家の新型コロナウイルス感染症の影響に対する懸念を解消する材料となるでしょう。

まとめ

今回は、株式会社スペースマーケットの決算説明会資料を例に、読みやすい決算説明会資料を作るうえでのポイントを解説しました。

デザインは、色数を抑えたシンプルなレイアウトが特徴的です。グラフのデータラベルは必要な箇所のみに表示する点も、可読性を高めるポイントです。一部、青色と緑色の使い分けやグラフのデータラベルが多い箇所などが改善されると、より一層読み手に伝わりやすい資料となることでしょう。

構成は、事業概要の図解や財務構造の図式など、構造が簡潔に整理されている点が特徴的でした。初見の人にとって理解しやすくするだけではなく、投資家の関心が強い新型コロナウイルス感染症による影響や今後の対応を丁寧に説明しており、あらゆる読み手に対応できている点も参考になります。

最新版(2021年12月期第1四半期)は、デザインや構成が少し異なるため、関心のある方はこちらもチェックしてみてください。

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