企画書をワードで作成しよう!メリットや構成案、作り方をわかりやすく解説

絵や図ではなく文章を中心とした企画書を作成するなら「ワード」がおすすめです。ワードで企画書を作成すると、少々文章量が多くても読みやすいというメリットがあります。企画書をワードで作成する方法や、言いたいことが伝わる構成案について解説しますので、ぜひ参考にしてください。
ワードで企画書を作成するメリット
企画書をワードで作成すると、次の2つのメリットがあります。
企画書をワードで作成するメリット
・1枚企画書が作成しやすい
・文章量が多くても読みやすい
1枚企画書が作成しやすい
簡潔に企画を説明したいときには、1枚にすべての内容を記載する「1枚企画書」がおすすめです。1枚企画書なら企画の全体像をつかみやすく、また、文章量が少ないので読み損ねる可能性も低いです。
縦型A4サイズで1枚の企画書を作成する場合は、ワードの使用が適しています。必要に応じて図表や画像を挿入し、見やすくレイアウトしてください。
文章量が多い企画書でも読みやすい
図表や画像を多用する必要がなければ、文章作成に長けたワードで作成することをおすすめします。
同じオフィスソフトの中でもパワーポイントはプレゼンテーション向けのソフトであり、1つのページの中には大量の文章を掲載するのは不向きです。文章中心の資料を作成する場合は、文章作成用に開発されたワードを使うと読みやすくなるでしょう。
ワードで企画書を作成するデメリット
企画書を作成するソフトにはワードがおすすめですが、ワードが万能というわけではありません。ワードには次のようなデメリットもあるので、留意しておきましょう。
企画書をワードで作成するデメリット
・図表や画像などには向いていない
・文章だけでも伝えきるだけの文章力が求められる
図表や画像などには向いていない
ワードは、あくまで文章中心の資料を作成・編集するソフトです。そのため、図表や画像メインの企画書には向いていません。
図表やグラフを活用して企画書を作成する場合は、パワーポイントを使用するようにしましょう。
文章力が求められる
ワードは文章を作成するソフトなので、基本的に文章だけで相手に理解してもらわなくてはいけません。当然のことですが、文章力が低いと読み手が理解しづらくなってしまいます。
また、冗長な文章も読みづらいものです。できるだけ要点を絞って簡潔に記載するように心がけてください。言葉での説明が難しいときは、パワーポイントを用いて図表・画像を適宜用いた企画書を作成しましょう。
ワードで作成する1枚企画書の構成例
読みやすく伝わりやすい企画書とはどのようなものでしょうか。1枚企画書を例に取り、構成例を紹介します。
現状の分析・企画背景
まずは、なぜその企画を今実施する必要があるのか、企画の背景を記載します。どのような課題があるのか、現状を客観的に分析し、論理立てて説明しましょう。課題が複数ある場合には、箇条書きにするとわかりやすくなります。
目的とゴール
企画を実施した結果、誰にどのような状態になってもらいたいのかを記載します。ゴールが複数ある場合は、箇条書きにしましょう。
企画の概要
現状分析と目的を明示したら、いよいよ企画の概要を提示します。読み手にはすでに企画の目的を知らせているので、内容を理解しやすくなっているはずです。
企画の概要には、企画のコンセプトをはじめとし、具体的なアクションプランも記載します。企画内容によっては、マーケティング戦略や実行体制なども記載しましょう。
スケジュール
企画をどの程度の期間で実施するか、大まかなスケジュールを示します。トラブルなどを想定し、バッファを持たせたスケジュールを作成しましょう。
予算
最後に予算について記載します。現実的な予算となるように、単価や消費税についても必ず記載するようにしてください。
ワード企画書の作り方
企画書の一般的な構成を把握したら、実際にワードで作成してみましょう。
優れた内容の企画書を作成しても、パッと見たときに「読みづらそう」という印象を与えてしまうと、細部まで読み込んでもらえない恐れがあります。一目見て「読みやすそう」と感じてもらえる企画書の作り方を解説します。
フォントと行間を設定する
文章を書き始める前に、まずはフォントと行間を設定してください。
フォントはメイリオ、MSゴシック、MS明朝から選ぶのが一般的です。多くの環境で使用されており、見やすいフォントです。なお、フォントの種類によっては行間が広くなることもあるので、フォントと行間の設定は同じタイミングで行ってください。たとえば、先ほど紹介したメイリオは行間が広いフォントです。
行間を設定するには以下の手順で行います。

「ホーム」タブから「段落」右下の矢印(青枠)をクリックしてダイアログボックスを開きます。

「インデントと行間隔」のタブの行間で指定が可能です。「行間」のプルダウンを押すと、「1行」「1.5行」「2行」「固定値」「最小値」「倍数」の選択肢が表示されます。以下を参考に、文字列が読みやすくなるように配置を選んでください。
1行
デフォルトで設定されている行間
1.5行
行間の余白がデフォルトの1.5倍になる
2行
行間の余白がデフォルトの2倍になる
固定値
通常はフォントサイズに合わせて行間が変わるが、固定値を設定しておくとフォントサイズを変更しても設定値の行間になる
最小値
通常はフォントサイズに合わせて行間が変わるが、最小値を設定しておくとフォントサイズを小さくしても設定値以下の行間にはならない
倍数
「段落」のダイアログでは行間を3以下にしか設定できないが、倍数を設定しておくと行間を3以上の数字にも変更できる
インデント機能で階層化する
情報の階層ごとにインデントを使い分けることで、資料が見やすくなります。大見出し・中見出し・小見出し・本文など、階層ごとにインデントを設定しましょう。

「ホーム」タブから「段落」グループの「インデントを増やす」をクリックすれば、インデントを下げることができます。

表を活用する
表組みを活用して、項目をわかりやすくまとめることも可能です。表の設定方法について紹介します。
先に文章を入力してから表を設定する
表組みしたい文章中の区切りの場所でTabキーを、行が変わるタイミングで改行を入力してください。

入力後、表組みをしたい箇所を選択し、「挿入」タブから「表」を選んで「表の挿入」の順にクリックします。

表組が反映されました。

各行や列幅を調整すれば完成です。
表を作成してから文章を入力する

先に表を作成してから文章を入力する場合は、「挿入」タブから「表」を選び、「表の挿入」でマス目をドラッグして表を作成しましょう。各行や列幅を調整し、文字を入力します。

セル内をさらに分割したいときは、「レイアウト」タブから「結合」グループの「セルの分割」をクリックします。

開くダイアログボックスで分割数を指定します。

セルを分割することができました。
セルを結合したいときは、「レイアウト」タブから「結合」グループの「セルの結合」を選んでください。
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