提案書の事例2選!参考にしたい構成のポイントを解説
提案書の作成は、慣れていなければなかなか完成イメージが沸かず、時間と労力がかかる方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では提案書を作成する際に参考になる事例を2つ、インターネット上に公開されているものから紹介します。今回はシェアサイト『SlideShare』に掲載された提案書からピックアップしました。ぜひ参考にしてみてください。
提案書の構成例
はじめに提案書の構成例を紹介します。
企業や使用場面によって盛り込むべき情報は異なりますが、一般的には下記に挙げる項目で構成されます。
・表紙
資料のタイトル、提出先、提出日、作成者の情報を記載
・挨拶(はじめに)
提案機会をもらえたお礼や提案の経緯などを記載
・アジェンダ/目次
提案書全体の流れを記載
・与件整理
解決すべき課題の前提を記載
・課題の定義
課題を「現状」「あるべき姿」「ゴール」などの視点で整理して記載
・提案内容(概要および方針)
提案の全体概要や方針を記載
・提案を採用するメリット
提案を採用することで相手が得られるメリットを記載
・提案の詳細
提案内容(概要および方針)の詳細情報を記載
・事例
同様の提案を行った他社の事例を記載
・体制
提案を実行する体制を記載
・スケジュール
提案を実行する流れや各工程の期日を記載
・費用
提案内容を採用した場合に必要となる費用を記載
・会社概要
会社の概要情報を記載
・事業実績
該当事業の過去の取引実績を記載
各項目の詳細は以下の記事で紹介しているので、こちらも読んでみてください。
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『SlideShare』に掲載されている提案書事例2選
プレゼンテーション、インフォグラフィック、ドキュメントなどのシェアサイト『SlideShare』に公開されている提案書を2つ紹介します。提案型の資料の中でも、参考になるよう上記で紹介した構成の項目に近い資料をピックアップしました。
ネット上で公開されているため、スケジュールや予算などの詳細は非公開とされている情報もありますが、大まかな構成面で参考になります。
①キャリアプロデュース社「システムコーチング®」提案書
出典:https://www.slideshare.net/Career-Produce/ss-57953706
株式会社キャリアプロデュースが提案するシステムコーチング®の提案書です。
チーム、部署、組織を「自律的に行動できるチームにしたい」「もっとこのチームならではの相乗効果を発揮したい」「対話型組織開発に関心が高い」と思う方々に向けた資料です。
冒頭で「組織が陥りやすい課題」を6つの場面で整理しています。幅広い課題を提示することで、異なる課題を抱える読み手に対しても、汎用的に資料を活用することができます。
システムコーチングという新しい解決手法を提案する前に、従来型の研修やコンサルティングという手法を説明することで、読み手に対してサービスの新規性を訴求しやすくなっています。
システムコーチングは5枚のスライドで詳細に説明されています。
概念だけではなくワークショップの内容を紹介し、読み手に実行のイメージを持たせやすくしています。
さらに2社の導入事例もあり、目的や組織の状況に応じてプログラムが組まれることが伝わります。
「システムコーチングの期待効果」は6点にまとめられ、受講チームの声・依頼者の声で、利用者の評価を確認することができます。
また、参考資料に営業利益や他組織要素との相関係数などを用いて、効果を定量的に示しています。
最後に問い合わせ先を掲載しているため、興味を感じた読み手がすぐにアクションをとれるようになっています。
③コードフォージャパン社「コーポレートフェローシッププログラム」提案書
出典:https://www.slideshare.net/codeforjapan/ss-44861028
コードフォージャパン社が提供する、「コーポレートフェローシッププログラム」の提案書です。
また、「コーポレートフェローシップ」が先行している米国の導入状況を提示し、特に先見の明を持つ企業への訴求力を強めています。
鯖江市とSAPジャパンとの実績を紹介し、読み手に実行のイメージを持ちやすくしています。
さらに、実行にあたり必要となることを、「自治体が準備するもの」、「コードフォージャパンが支援するもの」、「派遣企業にお願いすること」と主体ごとにまとめており、役割分担が明確です。
「派遣されたフェローの声」「フェロー企画のCSR事例」スライドでは、イベントで使われた模造紙や集合写真から、一目でイメージが伝わります。
最後にコードフォージャパン社について、5枚ほどで紹介されています。読み手は、会社の概要を理解したうえで、最終スライドの問い合わせに進むことができます。