事業計画書の記入例3選!優良事例のポイントを解説

事業計画書とは、現在手掛けている事業や頭の中で描いている事業の構想を他者に説明するための資料です。主に金融機関から融資を受けたり、ベンチャーキャピタルから資金を調達する目的で使用します。
この記事では、事業計画書に必要な項目と記載すべき内容やポイントを紹介します。さらにインターネット上で公開されている事業計画書をピックアップし、優れているポイントを解説します。

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事業計画書記入時に押さえておきたいポイント

事業概要は簡潔にまとめる

事業概要は要点を簡潔にまとめてください。読み手は忙しい立場であることが想定されるため、長い時間を割いて読んでもらえるとは限りません。短時間でも事業の全体概要が理解できるものにしましょう。

通読する際の所要時間は多くても15分程度におさまるようにしてください。また、読み手が専門知識を十分に有していない場合もあるため、専門用語の使用は避けて平易な言葉使いを心がけてください。

実行可能な計画を記載する

事業計画はできる限り具体的に記載し、実行可能性を示してください。

ビジョンや売上計画を壮大に書くことはいくらでもできますが、読み手が興味を持つのは現実的な内容です。投資家は投資に見合うリターンを得られるかを気にしますし、金融機関は確実に返済してくれるかどうかを気にします。

未来の予測を楽観的に示しがちですが、読み手の立場に立って現実的な情報を示してください。

説得力ある根拠付けをする

主張には根拠がないと説得力を持ちません。ローンチ後の売上げ見込みなどのデータや、消費者調査、定性的なインタビューなど、読み手の関心やニーズに応える客観的な情報を記載してください。

根拠付けが難しい場合でも、公開されている統計情報やベンチマークしている企業の売上など、客観性の高い情報で事業の見通しを伝えてください。

事業計画書の構成例

事業計画書の構成例を紹介します。

事業内容や使用する場面によって適切な構成は異なりますが、おおよそ下記に挙げる項目で構成されることが一般的です。

<導入部>
・表紙
資料のタイトル・提出先・提出日・作成者の情報を記載
・目次
事業計画書全体の流れ・各スライドタイトルを記載
・会社概要
創業時には会社の概要とともに代表の経歴・プロフィールを記載
・事業の概要・コンセプト
事業の提供する価値や解決すべき課題を記載

<背景>
・検討の経緯
なぜその事業をおこなうかなどの背景を記載
・環境分析
外部環境や内部環境の分析内容を記載

 <事業戦略>
・サービス内容
提供するサービスを記載
・ビジネスモデル
サービスの提供モデルや競合との違いを記載
・事業戦略
事業目標達成のための戦略を記載
・販売戦略
4Pなどのフレームワークで販売戦略を記載
・事業展開のロードマップ ・ビジョン
中長期の事業の展望や歩み方を記載

<実行計画>
・実行体制
事業を推進する役割分担・体制を記載
・スケジュール
事業を推進するスケジュールを記載
・財務計画
売上・利益・資金調達などの計画を記載
・課題及びリスク
事業を推進していく上で想定される課題を記載

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事業計画書とは?書き方や盛り込むべき項目を解説

ネットに公開されている事業計画書の記入例

インターネット上に公開されている優れた事業計画書を3つ紹介します。

社外秘の情報など一部非公開の情報もありますが、公開されている情報だけでも参考になります。

株式会社アピールプレイ・アジア

株式会社アピールプレイ・アジアによる、スマートフォン用ケース販売事業の事業計画書です。構成面で参考になる点が多数あります。

冒頭のエグゼクティブサマリー3枚で、事業概要、マーケット分析、ビジネスモデル、スケジュールを記載しており、まずこの3枚だけで事業の全体像を掴むことができます。

2011年のスマートフォン市場が拡大したタイミングで、スマートフォンをいち電化製品として活用するだけではなく、ファッションの一部として活用することを見越して事業を構想しています。

市場分析では、スマートフォン市場全体の成長性、および周辺機器の市場のプレーヤーの少なさと規模の大きさを説得材料としています。

また他プレーヤーとのポジショニングの違いも示されおり、事業の狙いどころが分かりやすく示されています。

事業分析では、ターゲットユーザーやニーズ、そしてSWOT分析で事業の見通しが示されています。SPAモデルのメリットだけではなくデメリットにも言及しており、堅実な事業見通しが感じられます。

数値計画では、5年間の長期的な損益計算に加えて18ヶ月分の損益計画や資金繰り計画が記載されており、資金面での安心感が伝わります。

最後に、成長戦略と今後の事業展開がまとめられています。

株式会社Phybbit

AIによるアドフラウド対策のSaaSサービスを運営する株式会社Phybbitが資金調達に向けて作成した事業計画書です。

冒頭では、デジタル広告業界で近年問題になっている「アドフラウド」という水増し請求の問題について被害額を示して課題提起しています。また、反社会勢力とのつながりも示し、社会的・倫理的にも問題の大きさを訴えています。アドフラウドを知らない人にも対策の必要性が伝わる説得力のある内容です。

要所で数値データを示し、主張を補強している点もポイントです。

プロダクトで検知した被害額の実績値を示すことで危機感を喚起し、さらに国内外のデジタル広告の市場規模を示すことで市場の成長見込みをアピールしています。直近のMRRや導入社数などのKPIでの評価からも順調に成長していることが示されているため、事業の見通しも伝わります。

デザインはSPIDERAFのロゴの色をメインカラーとして使用し、トーン&マナーが統一されています。

資料は数値データが多いものの、イラストやアイコンを活用し、フォントにメリハリをつけることで、視覚的に分かりやすくなるよう工夫されています。

また、この事業計画書を使用して資金調達した際のポイントを、代表の大月聡子さんが自身のブログに書いています。

あくまで「今回のケースで感じた私見」ということですが、以下の3つのポイントを挙げています。

1. ビジョンよりも数字にフォーカスをした方が良い
2. 資金調達中も足元の売上げをちゃんと作る
3. グローバル戦略は書かないほうが良い

投資家から資金調達するための事業計画書を作成しようと考えている方は、ぜひ大月聡子さんのブログ記事も参考にしてください。

株式会社nana music

音楽投稿プラットフォームnanaの運営元である株式会社nana musicが資金調達を目的に作成した事業計画書です。

冒頭で、ニコニコ動画の成長を根拠としたユーザー共同制作型動画のポテンシャルを背景として紹介しています。

nanaをリリースした約3年間の国内検証結果では、獲得ユーザー数や滞在時間の増加など、堅実な成長が示されています。

また、ユーザーのリピートやバイラル(口コミ)の行動プロセスを図解することで、事業のイメージをより明確に伝えています。

3年間の活動から検証すべき仮説を3点に絞ったうえで、それらに対するアクションプランを提示しているため、説得力があります。

さらにアクションプランに対応するアクションアイテムを詳細に記述しているため、具体性もあります。

詳細な売上シミュレーションやマイルストーンはWEB公開版では非公開とされていますが、地に足がついた事業計画を策定していることが推察されます。

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