パワポ資料に参考文献を載せるときの書き方を解説!画像を引用するときの注意点も紹介
![パワーポイントで参考文献を出典として記載する方法を解説!](https://studio.virtual-planner.com/wp-content/uploads/2021/01/ead435bdace59ba49f45f9dc7a97381a-e1673411150894.png)
パワーポイントでプレゼン資料を作成する際、参考文献や画像の引用は避けて通れない重要なポイントです。しかし適切な引用方法や著作権への配慮を怠ると、思わぬトラブルを招く恐れがあります。
とくに画像の使用については著作権の確認や出典の明記など、細心の注意が必要です。
本記事ではプレゼン資料作成時の参考文献の書き方と、画像引用における重要なポイントを詳しく解説します。資料を作成する際のマナーを身につけることで、より信頼性の高いプレゼンスライドが作れますのでぜひ参考にしてみてください。
また弊社ストリームラインには1,000社を超える資料制作の実績があります。「自社で資料制作するリソースを割けない」「クオリティが高い資料を用意したい」という方は、資料作成代行サービス「バーチャルプランナー」までぜひご相談ください!
目次
・パワポスライドに参考文献を書く理由
1. 自分の考えと他者の考えを区別するため
2. 根拠の客観性を示すため
3. 知的財産権を守るため
・パワポ資料の参考文献・参考URLを記載する箇所
1. 各スライドに記載する
2. 最後にまとめて記載する
・パワポで参考文献・参考URLを書く方法
1.「フッター」を使用する
2.「テキストボックス」を使用する
・参考文献・参考URLをパワポに載せるときの書き方
1. 書籍から引用する
2. 論文から引用する
3. Webサイトから引用する
・パワポに画像を引用するときの注意点
1. 著作権を確認する
2. 出典情報を適切に明記する
3. 画像の編集・加工は原則行わない
・パワポの参考文献は正しい書き方を守ろう!
パワポスライドに参考文献を書く理由
結論、他者が作成した資料やデータを活用する場合は、出典を示す必要があります。参考文献を記載する理由について、以下の3つの重要なポイントを紹介します。
- 1.自分の考えと他者の考えを区別するため
- 2.根拠の客観性を示すため
- 3.知的財産権を守るため
それぞれ詳しくみていきましょう。
1. 自分の考えと他者の考えを区別するため
プレゼンテーションにおいて、自分の考えと他者の考えは、明確に区別する必要があります。他者の研究や意見を自分のものとして発表することは剽窃や盗用とみなされ、トラブルに発展する恐れがあるからです。
参考文献を明記すれば、自身のオリジナルな考えと他者から得た知見を明確に区別できます。出典を見記する対応は、単なる形式的なルールではなく、誠実さを示すための重要なポイントです。
とくに、学術的なプレゼンテーションではこの区別が不明確な場合、発表者の信頼性自体が問われることにつながりかねません。
2. 根拠の客観性を示すため
プレゼンテーションの内容に説得力を持たせるためには、客観的なデータや信頼できる情報源からの裏付けが不可欠です。
市場規模の推移や研究データなど、外部の文献から得られた情報を適切に引用し、その出典を明記することで、発表内容の信頼性と客観性が大きく向上します。
信頼性の高い学術誌や公的機関から引用することで、主張の妥当性を示せます。このように、参考文献を明記することは、主張する内容の客観性や正当性を高めるポイントといえるでしょう。
3. 知的財産権を守るため
他者の著作物を無断で使用することは、著作権法違反となり深刻な問題を引き起こす恐れがあります。プレゼンテーション資料であっても、企業内での使用は私的利用には該当せず、著作権者の許諾が必要です。
ただし、参考文献を適切に明記すれば、著作権法上の「引用」として認められ、合法的に他者の著作物を利用できます。このように参照元を記載することは、知的財産の価値を守るための取り組みとして非常に重要です。
パワポ資料の参考文献・参考URLを記載する箇所
パワーポイント資料で参考文献や参考URLの出典を記載する際「各ページに記載する方法」と「最後にまとめて記載する方法」の2つの形式があります。
どちらを選択するかについて厳密なルールはないものの、資料の枚数や参考文献の数で使い分けられるのが一般的です。
1. 各スライドに記載する
1つの出典を1枚のスライドでしか示す必要がない場合は、該当のスライド内に参考文献を記載する形式がおすすめです。
![参考文献の書き方](https://studio.virtual-planner.com/wp-content/uploads/2025/01/references_01.png)
引用した資料の直下に引用元を示すことで、資料と引用元の対応関係がわかりやすくなります。
2. 最後にまとめて記載する
同一の参考文献を複数枚のスライドで使用している場合は、最後にまとめて出典を記載する形式がおすすめです。異なる文献を複数引用している場合も、最後にまとめて記載する方法がよいでしょう。
同じスライド内に複数の出典情報を無理やり詰め込むと、デザイン性が損なわれて読みにくくなるためです。
![参考文献の書き方](https://studio.virtual-planner.com/wp-content/uploads/2025/01/references_03.png)
このような場合は下の図のように出典を記載するためのスライドを最後のページに設け、まとめて記載しましょう。
![参考文献の書き方](https://studio.virtual-planner.com/wp-content/uploads/2025/01/references_02.png)
なお、弊社ストリームラインは、1,000社を超える資料制作に携わった実績があります。
「自社で資料制作するリソースを割けない」「クオリティが高い資料を用意したい!」という方は、弊社の資料作成代行サービス「バーチャルプランナー」にぜひご相談ください!
![ビジネス資料作成代行サービス Virtual planner](https://studio.virtual-planner.com/wp-content/uploads/2025/01/1656_400_PC-_VP_B-100.jpg)
パワポで参考文献・参考URLを書く方法
ここからは、参考文献や参考URLの出典情報を各スライドに記載する形式について、2つの方法を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
1.「フッター」を使用する
ページ下部に固定で差し込む「フッター」を使用して、参考文献を記載する方法を紹介します。
![参考文献の書き方:フッターを利用する](https://studio.virtual-planner.com/wp-content/uploads/2025/01/references_04.png)
①「挿入」タブを開きます。
②「テキスト」メニュー内の「ヘッダーとフッター」をクリックします。
![参考文献の書き方:フッターを利用する](https://studio.virtual-planner.com/wp-content/uploads/2025/01/references_05.png)
③ダイアログボックスが表示されるので、「スライド」タブ内にある「フッター」にチェックを入れて、下部にある「適用」ボタンをクリックしましょう。
「すべてに適用」にチェックすると、全スライドにフッターが表示されます。
![](https://studio.virtual-planner.com/wp-content/uploads/2025/01/references_06-1.png)
すると、スライド下部に「フッター」と記載されたプレースホルダーが挿入されるので、そこに参考文献の情報を記載してください。
たとえば、以下のように記入します。
![](https://studio.virtual-planner.com/wp-content/uploads/2025/01/references_08-1.png)
また、参考文献と引用した箇所を紐づける数字には、数字の大きさが小さく標準のテキスト行の少し上に表示される「上付き文字」が使われるのが一般的です。
![上付き文字を設定する方法](https://studio.virtual-planner.com/wp-content/uploads/2025/01/references_10.png)
上付き文字を設定するには、
①フッター内に記載した数字(上付き文字にしたい部分)を選択した状態で、「ホーム」タブから「フォント」の右下にある矢印マークをクリックします。
![上付き文字を設定する方法](https://studio.virtual-planner.com/wp-content/uploads/2025/01/references_11.png)
②「フォント」ダイアログ ボックスが表示されたら「フォント」タブの「上付き」にチェックを入れましょう。右側にある「相対位置」で位置を調整し(30%ほど)、最後に「OK」ボタンを押してください。
以上の操作で、上付き文字が適用されました。
![](https://studio.virtual-planner.com/wp-content/uploads/2025/01/references_09.png)
なお、フッター内の参考文献を記載した箇所には、上付き文字を使用すると、文字が小さくなり読みづらくなるため、上付き文字は適用せずに数字を記載しましょう。
ヘッダーやフッターの詳細な設定方法については、以下の記事を参考にしてみてください。
【関連記事】
▶ 【画像付き】パワーポイントのフッターやヘッダーを編集する方法を詳しく解説!
2.「テキストボックス」を使用する
「テキストボックス」を使用して、スライドの任意の場所に出典を記載する方法もあります。
![テキストボックスを使用して参考文献を記載する方法](https://studio.virtual-planner.com/wp-content/uploads/2025/01/references_12.png)
①リボンの「挿入」タブを開きます。
②「テキストボックス」をクリックし「横書きテキストボックスの描画」を選択します。
![テキストボックスを使用して参考文献を記載する方法](https://studio.virtual-planner.com/wp-content/uploads/2025/01/references_13.png)
③カーソルが十字に変化したら、挿入したい場所でクリックまたはドラッグしてテキストボックスを作成しましょう。
作成されたテキストボックス内に出典を記載してください。
参考文献・参考URLをパワポに載せるときの書き方
参考文献・参考URLの書き方には一定のルールがあります。ここでは、参考文献の種類ごとに、記載方法を紹介します。
- 1.書籍から引用する
- 2.論文から引用する
- 3.Webサイトから引用する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 書籍から引用する
書籍から引用する場合は、以下のように記載します。
・著者名. 『書名』. 出版者(社)名. 出版年, 総ページ数
(書籍名は必ずしも『』でくくる必要はありません。)
※例
山田太郎. 『〇〇のススメ』. △△書房. 2020年, 100ページ
書籍の著者が複数名いる場合には、著者を並べて書く必要があります。著者名と著者名の間をカンマ(,)で区切って表記してください。
ただし、著者名が多い場合は、先頭に記載されている著者1名を記載して、ほかの著者名は「ほか」と記載して省略可能です。
2. 論文から引用する
論文から引用する場合は、以下のように記載します。
・著者名. 「論文名(論文タイトル)」. 掲載雑誌名. 発行年, 巻号, 掲載ページ
(論文名は必ずしも「」でくくる必要はありません。)
※例
山田太郎. 「〇〇理論の実証について」. △△通信. 2020年, 第3号, 50ページ~53ページ
論文の著者が複数名いる場合には、著者を並べて書く必要があります。著者名と著者名の間をカンマ(,)で区切って表記してください。
書籍の場合と同様に、著者名が多い場合は先頭に記載されている著者1名を記載して、ほかの著者名は「ほか」と記載して省略可能です。
3. Webサイトから引用する
Webサイトから引用する場合は、以下のように記載します。
・Webサイト名.「ページのタイトル」.URL,(参照日)
※例
〇〇ポータル.「△△のすべて」.http:****,(2020/11/02)
サイトの記事だけでなく、サイト内で使われている図や写真を部分的に引用する場合も同様に表記してください。また、Webサイトは情報が更新されたり、削除されたりすることもあるため、参照日も記載しましょう。
パワポに画像を引用するときの注意点
最後に、画像を引用するときの注意点について解説します。
- 1.著作権を確認する
- 2.出典情報を適切に明記する
- 3.画像の編集・加工は原則行わない
グラフや表などの画像データを引用するケースはよくあるので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 著作権を確認する
画像をパワポ内で使用する前に、その画像に関する権利関係を確認することが重要です。とくに、インターネット上の画像は、一見自由に使えるように見えても、実際には厳格な使用制限が設けられていることがあります。
画像を使用する前に確認すべき点は、その画像の使用可能な範囲・商用利用の可否、そして改変や加工の制限などです。
著作権情報が明確でない場合は、使用を避けて信頼できる著作権フリー素材サイトから適切な素材を探しましょう。このような対応は、トラブルを未然に防ぐための重要な対策として有効です。
2. 出典情報を適切に明記する
パワーポイントで画像を使用する際は、画像の出典情報を明確に示す必要があります。スライド上での表示方法として、画像の下部や右下に注釈を設けるのが一般的です。
複数の画像を使用する場合は、スライドの最後にまとめて参考文献として記載してもよいでしょう。学術的な場面では、著者名や発行年・掲載誌名など、より詳細な書誌情報の記載が求められます。
このような情報を適切に明記することで、著作権者への敬意を示すとともに、聞き手や読み手が必要に応じて元の情報にアクセスできます。
3. 画像の編集・加工は原則行わない
著作権で保護された画像に対する編集や加工は、著作権法上の重要な問題となる恐れがあります。
たとえ、トリミングや色調補正といった軽微な変更であっても、著作権者の許可なく行うことは適切ではありません。
そのため、画像を引用する際はオリジナルの画像をそのまま使うようにしましょう。どうしても画像の編集が必要な場合は、事前に著作権者から許可を得るか、編集・加工が認められている著作権フリー素材を選択する必要があります。
パワポの参考文献は正しい書き方を守ろう!
参考文献が適切に掲載されている資料は、情報の客観性があるため説得力が高まります。また、著作権を守るという基本的なコンプライアンスを遵守することにもつながるでしょう。
なお、著作権で保護された画像に対する編集や加工は、著作権法上の重要な問題となる恐れがあります。
軽微な変更であっても、著作権者の許可なく行うことは適切ではありません。どうしても画像の編集が必要な場合は、事前に著作権者から明確な許可を得るか、編集・加工が認められている著作権フリー素材を選択することが大切です。
なお、弊社ストリームラインは、1,000社を超える資料制作に携わった実績があります。「自社で資料制作するリソースを割けない」「クオリティが高い資料を用意したい!」という方は、弊社の資料作成代行サービス「バーチャルプランナー」にぜひご相談ください!