パワーポイントで文字にアニメーションを設定する方法を解説
パワーポイントで強調をする際に便利なアニメーション。図表や画像などのオブジェクトはもちろん、文字にもアニメーションを設定することが可能です。
この記事では、パワーポイントで文字にアニメーションを設定する方法を解説していきます。基礎的な内容から応用的な内容まで、実際に文字にアニメーションを反映した例も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
文字にアニメーションを設定する方法(テキストボックス全体)
テキストボックスにアニメーションを設定する
まずはテキストボックス全体にアニメーションを設定する方法を解説します。
設定したいプレースホルダーもしくはテキストボックスをクリックして選択します。
「アニメーション」タブをクリックし、任意のアニメーションを選択すれば設定完了です。
アニメーションのボックスの右下「その他」をクリックすることで、一覧から選択することも可能です。
テキストボックス内の文字「アニメーションの設定方法」に「ワイプ」が追加されました。設定されたアニメーションは「アニメーション」タブ内の「プレビュー」をクリックすれば、確認可能です。
文字が表示される方向を設定する
「効果のオプション」を利用すれば、文字の表示方向などを変更することができます。
「アニメーション」タブの「効果のオプション」をクリックします。
プルダウンメニューが表示されるので、変更したい方向を選択します。
今回はワイプを設定しているので、自然な表示になるように「左から」を選択しました。
1文字ずつアニメーションで動かす
先ほど紹介した設定では、テキストボックス全体にアニメーションが設定されています。ここでは、1文字ずつにアニメーションを設定する方法を紹介します。
アニメーションを設定したテキストボックスを選択しておきます。
「アニメーション」タブ「効果のオプション」の右下の矢印「効果のその他のオプションを表示」をクリックするとダイアログボックスが表示されます。
ダイアログボックスの「効果」タブ内一番下の「テキストの動作」のプルダウンから「文字単位で表示」を選択し、「OK」をクリックすれば設定完了です。
なお、「文字単位で表示」を選択すると、各文字間の遅延間隔を設定できるようになります。「プレビュー」で適宜確認して、調整するようにしましょう。
一部の文字にアニメーションを設定する方法
これまではテキストボックス内の文字すべてにアニメーションを設定する方法を紹介しましたが、一部の文字だけに設定する方法はあるのでしょうか?アニメーションの機能にそのような選択肢はありませんが、1文字ずつ別のテキストボックスで作成することで、一部の文字だけにアニメーションを設定することができます。
1文字ずつテキストボックスを作成する
まずは入力したい文章を1文字ずつテキストボックスで作成します。
テキストボックスを作成し、サイズやフォントを整えて最初の1文字だけを入力します。
テキストボックスを選択し、Ctrl+Shift+ドラッグで、必要な文字数分テキストボックスをコピーします。Ctrl+Shift+ドラッグは選択したオブジェクトを水平移動しながらコピーできるショートカットです。
必要な文字数が多ければCtrl+Yの「繰り返し」を活用し、必要な文字数分のテキストボックスを作成してください。
テキストボックス同士を等間隔に並べます。
すべてのテキストボックスを選択し、「図形の書式」タブから、「配置」→「左右に整列」をクリックすることで、間隔が揃います。
間隔を揃えて整列した状態です。各文字を差し替えましょう。
これで準備は完了です。
アニメーションを設定する
1文字ずつテキストボックスを作成したら、次はアニメーションの設定を行います。ここでは、「アニメーションの設定」のうち、「設定」の部分にアニメーションを設定します。
アニメーション設定をしたいテキストボックスのみをCtrl+クリックで選択します。複数選択された状態で、通常の手順で任意のアニメーションを選択すれば完了です。
今回は「設定」の部分に強調効果の「拡大/収縮」を設定しました。
プレビューで確認すると、「設定」の部分だけにアニメーションが反映され、拡大しています。
文字にアニメーションを設定した実践例
ここからは、文字にアニメーションを設定した実践例をいくつか紹介します。
文字が入れ替わり表示されるアニメーション
文字が消えては現れを繰り返し、入れ替わり表示されていくアニメーションを紹介します。
まずは最初に表示したいテキストボックスに「開始」のアニメーションを設定します。今回は「ワイプ」を選択しました。「効果のオプション」で左から表示されるように設定しました。
次に消えるアニメーションの設定です。「アニメーション」タブ内の「アニメーションの追加」をクリックし、「終了」グループから、「クリア」を選択します。
このままではスライドショー時にクリックしないと消えないため、さらに効果のタイミングを追加します。
「アニメーションウィンドウ」から「クリア」を選択し、「アニメーション」タブの「タイミング」グループ、「開始」より「直前の動作の後」を選択します。
アニメーションウィンドウ内から「▼」をクリック、もしくは右クリックからも選択可能です。
これによって、「ワイプ」で出現した後に「クリア」で消えることになります。
必要に応じてアニメーションの継続時間を設定しましょう。
ここまで設定したら、必要な分だけテキストボックスをコピー&ペーストもしくはCtrl+Dなどで複製します。
アニメーションが最初のテキストボックスと同様の設定でコピーされるので、文字部分を差し替えましょう。
最後はプレビューで問題がないかを確認してください。
文字に色がつくアニメーション
文字に色がつくアニメーションの設定方法を紹介します。
設定したいテキストボックスを選択し、「アニメーション」タブにて一覧から「フォントの色」をクリックして設定します。
「効果のオプション」よりカラーパレットの色を選択できます。
文字に色がつくアニメーションが反映されました。
タイプライターのようなタイピング演出のアニメーション
タイプライターのようなタイピング音を鳴らしながら文字を表示する演出も可能です。
テキストボックスを選択した状態で、アニメーション一覧から「アピール」を選択します。
「アニメーション」タブの「効果のオプション」下の矢印「効果のその他のオプションを表示」をクリックして、ダイアログボックスを開きます。
ダイアログボックスの「効果」タブより、「サウンド」を「タイプライター」に設定します。
「テキストの動作」を「文字単位で表示」に選択して「OK」をクリックすれば設定完了です。
文字の表示スピードはダイアログボックス内の「秒文字間で遅延」にて調整可能です。デフォルトだと少し表示が遅いので、ここでは0.2秒に設定しました。
アニメーションの再生時には、タイプライターのような音声も合わせて再生されます。
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