ページ間のメリハリが特徴!ブランディングテクノロジーの決算説明会資料を解説
中小企業向けにブランディングやデジタルシフト事業を展開するブランディングテクノロジー株式会社の第2四半期決算資料を取り上げ、デザインや構成の観点から参考になるポイントを解説します。
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出典:ブランディングテクノロジー株式会社2021年3月期 通期決算説明資料
目次
・ブランディングテクノロジーに学ぶ、視覚的インパクトとメリハリを生むデザイン設計・ブランディングテクノロジーの構成分析:情報の端的な整理とストーリー展開の課題・まとめ:ブランディングテクノロジーの事例から導く、メリハリあるIR資料作成のポイント
ブランディングテクノロジーに学ぶ、視覚的インパクトとメリハリを生むデザイン設計
表紙からフォント、グラフや表などスライド内の各要素について、ブランディングテクノロジーの決算説明会資料のデザインの特徴を解説します。
1.ビジネスの信頼性を醸成する、重厚感のある表紙レイアウト

表紙はコーポレートカラーの青が使用され、白のタイトルが読みとりやすいです。背景のビル群の画像と青がマッチしており、ビジネスライクで堅めの印象を与えています。
2.ページ間の明暗差を活用した、メリハリとインパクト


本編のデザインにはテンプレートを含めて全体的に薄い色が用いられており、やわらかく落ち着いた印象にまとまっています。ただし、P3のようにメッセージを伝えるページやP7のように印象付けたいページには、表紙と同様に背景全面に濃い色や素材が用いられています。そのため、ページ間の差からもインパクトが生み出されています。


ただし、P4や5ではテンプレート部分と同じ薄い色の図形が用いられているため、ややぼんやりとした印象です。図形をコーポレートカラーの青にし、テキストを白にすると、文字がより鮮明になるでしょう。
3.可読性を左右するフォントサイズと、リード文のデザイン統一



一部、フォントサイズが小さく情報がやや読みづらいページもあります。また、グラフが並ぶP16-19では、スライドの左右の余白の広さが目立ち、データラベルが小さいです。グラフを全体的により大きく表示すると良いでしょう。


リード文のフォントサイズやフォントカラーがページによって異なる点も注意したい箇所です。強調のためにこれらを変えることは一つの手段ではありますが、多用し過ぎると読み手にストレスを与える場合があります。
4.3色の限定配色によるグラフの強調と、可読性向上のポイント

グラフはシンプルなデザインで、黒と青の2色の配色によって強調したい箇所が一目でわかるのが特徴です。また、アクセントにはより目立つ赤が使われています。
ただし、P20のように項目数が多く横軸の時間を示す数値が斜めに並ぶと、可読性が低く窮屈な印象を与えます。年と月に分けて2段で表示したり、左右にグラフを伸ばすことでより見やすくなるでしょう。
5.同一パターンの反復による理解促進と、余白活用




P16-19にかけて、売上・利益を示す棒グラフが横に2つ並んだレイアウトが続きます。同じレイアウトの連続は読みやすさの水準を高めます。ただし、上述の通り左右の余白が目立ちグラフが小さいため、よりグラフを大きく表示するとよいでしょう。また、グラフのサイズや位置を厳密に揃えると、より可読性が上がり洗練された資料になります。
6.世界観を統一するフラットイラストとアイコンの適切な画像素材


画像素材を用いることでデザインにメリハリが生まれ、ビジュアルでの理解を深める効果があります。この資料では、フラットタイプのイラストややラインタイプのシンプルなアイコンが使用されており、統一感があります。
ブランディングテクノロジーの構成分析:情報の端的な整理とストーリー展開の課題
次に、構成のポイントを2つ紹介します。
①情報が端的に整理されており、各ページのメッセージがわかりやすい
②章と章の関係性がややわかりにくい
①情報が端的に整理されており、各ページのメッセージがわかりやすい





「ミッションと戦略」のページは、解決する課題とそのための事業、グループ会社が対応するかたちで示されており、全体像を理解しやすいです。
続くページで4つの事業領域の詳細の説明があるため、読み手は全体像を頭に入れた上で各事業が具体的に担うサービス内容をスムーズに理解することができます。

各ページのリード文も端的な言葉で表現されています。時間がない場合などは、リード文を読むだけでも各ページの要旨を理解することができます。
②章のつながりがわかりづらい箇所も



事業領域は4つのセグメントに分けて説明されていますが、2021年3月期通期決算のスライドでは別のセグメントが使われています。初見の人は、前述された4つのセグメントがどの決算数字と対応するかが分からず、混乱する可能性があります。




P23から7ページにわたり「ニューノーマル時代への適応」について説明されており、P31からは「成長戦略」の章となっています。ただし、「ニューノーマル時代への適応」の章で示される新たな打ち手と「成長戦略」の関係性が読み取れないため、ここは明確に示す必要があるでしょう。
まとめ:ブランディングテクノロジーの事例から導く、メリハリあるIR資料作成のポイント
今回は、ブランディングテクノロジー株式会社の決算説明会資料を例に、わかりやすい決算説明会資料を作る上でのポイントを解説しました。
デザインは、重要なページでは濃い背景色や画像を用いつつ、その他のページは薄い背景色のテンプレートとしており、ページ間でのメリハリが付けられている点が特徴です。小さなフォントサイズを解消したり、リード文のデザインを統一したりすることで、より可読性の高い資料になるでしょう。
構成は、解決する課題と事業領域との対応が理解しやすく、また各ページで伝えたいメッセージが端的に整理されている点が特徴です。ただし、ページをまたぐ要素の関連性は一部分かりにくい箇所もあります。その点を解消すると、事業内容を熟知していない人や初見の人にとっても理解しやすい資料になるでしょう。

















