東名の優れた決算説明会資料をポイント解説!

IR活動の一環として作成される決算説明会資料は、決算短信や有価証券報告書とは異なり形式に厳密な指定がないため、企業によって構成やデザインが大きく異なります。

今回は通信インフラ事業を展開する株式会社東名の2021年8月期第2四半期決算補足説明資料を取り上げ、参考になるポイントを解説します。
出典:株式会社東名 2021年8月期 第2四半期 決算補足説明資料

なお、以下の記事では東名に加えて9つの決算説明会資料を紹介しています。こちらもぜひ参考にしてください。

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公開日 2021年8月27日 最終更新日 2021年8月27日

デザインの特徴

今回解説する決算説明会資料は、合計31ページの本編で構成されています。まずは以下の要素について、デザインの特徴を解説します。

表紙・テンプレート

表紙はロゴマークと街並みの線画素材のシンプルな装飾のデザインです。街並みのイラストがやや小さく弱い印象を受けるおそれがあります。サイズを大きく調整したり、線を太く調整したりするとイメージをより鮮明に表現できるでしょう。

本編テンプレートの下方に赤い線が4本あり、これにより章の位置を確認することができます。インデックスと同じ機能ですが、文字がなくさりげないデザインです。

地図やグラフには紫の濃淡が使われており、色数が抑えられています。色数が少ないことで赤で強調された箇所が目立ちます。

表の強調箇所にはオレンジの背景色が使われており、視認性に優れています。強調箇所以外のセルの色は無彩色のため、オレンジの強調効果が一層発揮されています。

グラフ

P23、25、26ではグラフの全ての項目にデータラベルが表示されています。この場合は、縦軸や目盛り線は非表示にすると、よりシンプルで見やすいデザインになります。

画像素材

アイコンは線画タイプのシンプルなものでまとめられており、資料全体の統一感を高めています。

構成の特徴

次に、構成のポイントを2つ紹介します。

図解を多用しており素早く情報が素早く読み取れる

図解を用いて情報が端的に整理されています。P8では、業界ポジションがターゲット(個人・小規模企業・中規模企業・大企業)と商材の種類(メイン商材・サブ商材)のマトリクスでわかりやすく整理されています。

ただし、図解のみでリード文がないスライドも多く、メッセージを掴みにくいページもあるため、この点は改善点として挙げられます。

冒頭で事業概要を示しており初見でも全体像を掴みやすい

事業概要やビジネスモデルを資料冒頭に示すことで、初見の人でも資料の全体像を把握しやすいです。読み手のターゲットとして既存株主などを想定する場合は、こうした周知の情報はAppendixに配置することが望ましいですが、会社の知名度が低いと想定される場合や、新規の株主をターゲットとする場合は冒頭で示すと親切です。

また、P13では、決算サマリーが「売上高」「営業利益」「四半期純利益」の3項目で端的に整理されています。決算概要の章の冒頭でサマリー提示し、続くページで各項目の詳細を説明する流れも理解を深めやすいです。

まとめ

今回は、株式会社東名の第2四半期決算補足説明資料を例に、読みやすい決算説明会資料を作る上でのポイントを解説しました。

デザインは、濃淡違いの色を活用して色数を抑え、アクセントカラーが映える配色設計です。また、スライドの下方で章の位置を表すインデックスも特徴的です。グラフの視認性・可読性に関しては、データラベルと目盛線の改善によってより向上させることができるでしょう。

構成は、図解による端的な表現と、サマリーや概要ページでの全体像の示し方がポイントです。リード文でページのメインメッセージをはっきりと打ち出すと、より判読性が高く読み手に親切な資料になるでしょう。

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