【項目例付】プレゼンの自己紹介で信頼を得る方法をご紹介
プレゼンテーションの際の自己紹介について、どのように伝えれば良いか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。この記事では自己紹介の目的や聞き手に良い印象を与えるポイントについて解説いたします。
目次
・プレゼンテーションでの自己紹介の目的
– 聞き手から信頼を得る
・プレゼンテーションの自己紹介で話す内容・項目例
・プレゼンテーションで自己紹介を行うタイミング
– 冒頭で長い自己紹介は避ける
– 内容に興味を示してもらった後に自己紹介する
・プレゼンテーションで自己紹介をする時の注意点
– できる限り簡潔にする
– 聞き手との共通点を盛り込むようにする
– 姿勢や話し方にも気を配る
・プレゼンテーションで自己紹介用のスライドは必要?
– 本題につながる自己紹介をするなら用意する
– 緊張したとき役に立つ
・プレゼンテーションで自己紹介用のスライドを作成する手順
– 最初に相手に与えたい印象を設定する
– 設定した印象をもとに構成を決める
– 姿勢や話し方にも気を配る
プレゼンテーションでの自己紹介の目的
聞き手から信頼を得る
プレゼンテーションにおける自己紹介の目的は、一般的な自己紹介の目的である名前や人となりを覚えてもらうこととは少し異なります。
プレゼンテーションでの目的は、プレゼンターにふさわしい人物と認識され、聞き手から信頼を得ることです。
聞き手から信頼を得るために、自分の実績やこれまでの経歴をアピールし、「この人の話なら聞きたい!」と思わせるような自己紹介をすることが重要です。
この点を意識しないで長々と自己紹介をしてしまうと、聞き手の貴重な時間を無駄にしてしまうことになります。
プレゼンテーションの自己紹介で話す内容・項目例
ここまでで、プレゼンテーションにおいて自己紹介がいかに重要な意味を持つのかについてご理解いただけたと思います。それでは、プレゼンテーションの自己紹介は一体どのような内容にしたらよいのでしょうか?
先ほどご説明したように、趣味などの本題につながらない個人的な自己紹介をされても、聞き手は興味を持ちません。
それよりも、自分がどんな経歴や実績があってプレゼンテーションに臨んでいるかを伝えることが大切です。
そのためには、プレゼンテーションをするに至るまでにどのようなストーリーがあったかという、あなたの人間味溢れる「実体験」を話すことで、聞き手の心を掴むのがよいでしょう。
たとえば、
・これまでの経歴
・商材が生まれたきっかけ
・商材を生み出すまでの苦労
・将来の展望や夢
上記の図で示すようなエピソードを盛り込むことで、聞き手の共感を得やすくなります。以下に一例を挙げますので、ぜひ参考にしてみてください。
「私の生まれ故郷は◯◯地方で、◯◯年前に大きな災害を経験しました。幸いにも命は助かったのですが、災害によって生まれ故郷は壊滅的な被害を受け、何人かの知人を失いました。そのときの経験から、私は防災用品の会社を立ち上げ、弊社オリジナルの防災リュックを開発することにしたのです。」
プレゼンテーションで自己紹介を行うタイミング
自己紹介を行うタイミングは聞き手との関係性や時と場合によって変わってきます。ここでは、一例を解説します。
冒頭で長い自己紹介は避ける
プレゼンテーションの冒頭でいきなり長々と自己紹介をすることは避けましょう。
聞き手にとって最も聞きたいことは自己紹介ではなく、プレゼンテーションの内容です。したがって、プレゼンテーションに関する情報が何も伝えられていない状態でいきなり長い自己紹介をされても、聞き手の興味をひくことは難しいです。
内容に興味を示してもらった後に自己紹介する
聞き手の興味をひくためには、冒頭でまず、プレゼンテーションの概要や大まかな流れを伝えましょう。冒頭で概要や全体像を伝えることで、テーマやメリットが伝わり、聞き手が興味を持ってくれる可能性が高まります。
冒頭でプレゼンテーションの目的や流れを一通り説明し、聞き手が内容に興味を示したタイミングで
「申し遅れましたが、本日のプレゼンを担当いたします、〇〇社の✕✕と申します。」
という自己紹介を挟みます。聞き手がプレゼンテーションのテーマに興味をもったタイミングで、先ほど説明したテーマに関連する自己紹介をすることで、スムーズに話が展開できます。
プレゼンテーションで自己紹介をする時の注意点
できる限り簡潔に伝える
プレゼンテーションでの自己紹介は短く簡潔にすることが重要です。長すぎたり情報過多になると聞き手の注意が散漫になりがちです。
このようにならないためにも、核心的な情報を絞り込み、最小限の言葉で効果的に伝えましょう。簡潔な自己紹介は聞き手の興味を引き、プレゼンの主題への期待を高めます。
その結果、プレゼン全体の成功につながる強固な基盤を築くことができるでしょう。
聞き手との共通点を盛り込むようにする
自己紹介で聞き手との関連性を持たせることは、プレゼンテーションの成功に不可欠です。
聞き手に対して関連性のある話題は、共感を得やすく、興味や関心を引きやすくなります。その結果、プレゼンター自身だけでなく、プレゼンターが伝える内容への注目度も高まるでしょう。
姿勢や話し方にも気を配る
自己紹介では、話す内容だけでなく、姿勢や話し方も大切です。
まっすぐ立ち、聞き手の目を見て話すことにより、自信があり誠実な印象を与えることができます。
プレゼンテーションで自己紹介用のスライドは必要?
本題につながる自己紹介をするなら用意する
プレゼンテーションにおける自己紹介の役割を説明してきましたが、自己紹介用のスライドは準備しておく必要はあるのでしょうか?用意するか否かは、自己紹介の内容によって変わります。
所属先や氏名のみなど、本題に直接関係がない自己紹介であれば、自己紹介用のスライドを用意する必要はありません。
一方、自己紹介で本題につながるストーリーを語るのであれば、自己紹介用のスライドを用意することをおすすめします。
聞き手が後々見返したり、社内共有を行ったりすることもあります。したがって、本題に繋がる自己紹介であれば、関連情報として、漏れなく盛り込んでおくことをおすすめします。
緊張したとき役に立つ
自己紹介用のスライドを用意すると良いもう一つの理由は、緊張して頭が真っ白になってしまった場合に備えるためです。
自己紹介はプレゼンテーション の「つかみ」にあたる部分でもあり、できるだけスムーズに進めたいところですが、大事なプレゼンテーションであればあるほど緊張するものですね。
万が一、自己紹介で緊張して話を忘れてしまっても、スライドがあればこれを見ながら自己紹介を進めることができるので、何も話せなくなるという最悪の事態は避けることができます。
冒頭部分をうまく話すことができれば緊張感も和らぎ、その後の話がスムーズに進められます。本題に繋がる自己紹介の場合はスライドも用意しておくと良いでしょう。
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プレゼンテーションで自己紹介用のスライドを作成する手順
最初に相手に与えたい印象を設定する
プレゼンテーションの自己紹介用スライドを作成する際、最初のステップとして相手に与えたい印象を設定することが重要です。この段階で慎重に印象を決めることで、効果的な自己紹介が可能となります。
印象を設定する際のポイントとしては、主に下記の4つが考えられます。与えたい印象の設定を行う際に、ぜひ参考にしてみてください。
- 1.プレゼンの目的を明確にする
- 2.聞き手の特性や期待を考慮する
- 3.自分の強みと一致する印象を選択する
- 4.プレゼンの内容と整合性があるかを考える
設定した印象をもとに構成を決める
与えたい印象を決めた次は、自己紹介の構成を考えましょう。効果的な方法としては「ハンバーガー話法」があります。これは自己紹介を3つの部分に分ける手法です。
ハンバーガー話法の基本構成は以下の通りです。
- 1.上のバンズにあたる部分:挨拶と名前
- 2.具材にあたる部分:アピールポイント
- 3.下のバンズのバンズに当たる部分:名前と締めの挨拶
さらに、この構成を詳しく分けると、挨拶、名前、アピールポイント、名前(再度)、締めの挨拶という5つのステップになります。
この方法の利点は、一貫性のある自己紹介ができることと、順序を忘れにくいことです。また、名前を繰り返すことで聴衆の記憶に残りやすくなります。
そして、アピールポイントの部分は、最初に設定した印象に合わせて自由にカスタマイズできます。例えば、信頼感を与えたい場合は経験や資格を、親しみやすさを出したい場合は趣味等を紹介するといった具合です。
構成をもとにスライドを作成する
与えたい印象と構成が決まったら、自己紹介スライドの作成に移りましょう。
スライドは基本的にスピーチの補助役です。そのため、聞き手が一目で理解できる簡潔な箇条書きが効果的です。
ただし、メラビアンの法則によると、第一印象の55%は視覚情報で決まるといわれています。そのため、わかりやすさを保ちつつ、プレゼンターのアピールポイントを伝える写真やデザインを工夫して取り入れることが重要です。
色使いも重要なポイントです。スライド全体で使用する色は3色程度に抑え、強調したい部分は色を変えるとメッセージが伝わりやすくなります。
これらの基本を押さえつつ、プレゼンの目的や聞き手に合わせてスライドをカスタマイズすることで、効果的な自己紹介が可能になります。