説得力ある資料作成のための数値データの見せ方をご紹介!

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説得力ある資料作成のための数値データの見せ方をご紹介!

数値データを効果的に見せることで、説得力ある資料作成が可能になります。
本記事では、適切なグラフの選択方法からレイアウトの最適化、データの読みやすさの向上まで、幅広くテクニックを紹介します。さらに、数値の効果的な表示方法にも踏み込み、ビジネスシーンで実践できるノウハウをお伝えします。
これらの手法を活用することで、プレゼンテーションや報告書の質が大幅に向上し、聞き手や読者が納得できる資料作成が可能になります。

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資料に説得力を持たせるための数値データ

数値データは、プレゼンテーション資料や報告書等の資料において、主張や提案に説得力を持たせるための重要な要素です。しかし、単に数字を並べるだけでは、その力を十分に活かせません。
効果的な数値データの見せ方を理解し、適切に活用することで、聞き手や読者の理解を深め、印象に残る説得力ある資料を作成することができます。

扱う数値データにとって最適なグラフを選択する

扱う数値データに適切なグラフを選択する

数値データをグラフ化することで情報は格段に理解しやすくなります。しかし、ただグラフにすれば良いわけではありません。
数値データの効果的な見せ方には、伝えたい内容に最適なグラフを選択することが不可欠です。上記の図を参考に、その時々に応じたグラフを使い分けていきましょう。

棒グラフ

棒グラフは棒を、縦もしくは横方向に並べたものであり、要素の大きさを示すのに適しています。
時系列に並べることで、変化の推移を示すこともできます。

棒グラフは各要素の大小を感覚的に把握しやすいため、パワーポイント資料で統計情報を提示する際に頻繁に活用されています。

棒グラフの使い方

こちらは市場規模の予測の推移を示したグラフです。ご覧の通り、棒グラフは全体の大きさと内訳ごとの大きさを同時に見せたい時に有用です。

折れ線グラフ

数値の大きさよりも変化した箇所に焦点を当てたい場合は、折れ線グラフが有効です。
折れ線グラフとは時点ごとのデータを線で繋いだものであり、時間軸に沿った要素の変化を示すのに適しています。

変化の振れ幅やトレンドを容易に把握できるため、実績や予測の情報から傾向を示唆したい場合に最適です。
以下のように棒グラフとの組み合わせで表現することも可能です。

折れ線グラフ

円グラフ

要素間の割合を比較する場合や割合が高い要素を特定する場合は、円グラフが有効です。

円グラフとは要素を構成比率に合わせた大きさの扇形にして、全体で円を形成したもので、ある時点の各要素の割合をわかりやすく示すことに適したグラフです。

以下のように割合で表現する場合も、数量で表現する場合もあります。また、項目の元々の並びに捉われる必要がない場合は、大きい要素から順に並べるようにしてください。

円グラフ

その他にも、面積図や面グラフ、散布図等、多くの効果的な表現方法がありますので、目的に応じて適切なグラフを検討してください。

グラフのエリアを大きく使えるレイアウトにする

数値データの効果的な見せ方において、グラフのレイアウトは極めて重要です。ここでは棒グラフと円グラフを例に、グラフのレイアウトについて解説します。

棒グラフの場合

棒グラフの場合、レイアウト次第でデータの変化や比較のわかりやすさが大きく左右されます。
以下に、棒グラフを効果的に見せるためのレイアウトのポイントを記載しました。
作成される際は、こちらを参考にしてみてください。

縦並びのレイアウト

従来の縦棒グラフでは、スライドの上下半分しか使用していないケースが多く見られます。横に広く使えるため、項目が多い場合は適しています。
しかし、項目数が少ないグラフを上下に並べてしまうと数値データの変化が分かりづらく、インパクトも弱くなりがちです。

棒グラフを上下のレイアウトで並べた場合

横並びのレイアウト

縦方向のスペースを最大限に活用するために、グラフを横並びにレイアウトする方法も検討してみてください。スライド全体の高さを棒グラフに使用できるため、データの変化をより明確に表現できます。

棒グラフを左右のレイアウトで並べた場合

視認性の向上

横並びのレイアウトを採用することで、各項目の差異がより顕著になり、比較が容易になります。
特に、多数の項目を比較する場合や、値の差が小さい場合に効果的でしょう。

円グラフの場合

円グラフは構成比やシェアを表現するのに適していますが、棒グラフと同様にレイアウト次第で情報の伝達力が大きく変わります。
効果的な数値データの見せ方のために、円グラフのレイアウトを最適化する方法を詳しく解説します。

正方形に近いスペースの活用

円グラフは、正方形に近いスペースで表示すると最も効果的です。
グラフエリアを最大限に活用でき、各セグメントの比率がより明確になります。

長方形のスペースだと数値や項目の表示スペースが小さく(狭く)なってしまう
円グラフのスペースが長方形
正方形に近いスペースなら、数値や項目を大きく表示できる
円グラフのスペースが正方形に近い

ラベルの配置の最適化

大きなグラフエリアを活用することで、各セグメントに直接パーセンテージや項目名を表示するスペースが確保できます。これにより、情報の理解が促進されます。

グラフの数値データを読みやすいように工夫する

項目をまとめる

グラフは項目数をまとめる

グラフの数値データを読みやすくする際、項目のまとめ方が重要です。
多すぎる項目は読み手を混乱させ、重要な情報を埋没させてしまう可能性があります。

このような状況を避けるための工夫として、類似した項目をカテゴリー化したり、重要度の低い項目を「その他」としてまとめたりすることがおすすめです。

理解しやすい順序に並べる

グラフは項目を理解できる順にまとめる

グラフの数値データを読みやすくするには、項目の並べ方も重要です。
一般的に、数値の大きさ順(降順または昇順)に項目を配置すると、データの全体像が把握しやすくなるとされています。
例えば、棒グラフでは最大値から最小値へ、または逆に並べることで、読み手は瞬時に数値の推移を理解することができます。

また、推移を表すグラフの場合は時系列の順で表示させます。

目盛りを適切な範囲に設定する

グラフは目盛りの範囲を適切に調整する

グラフの数値データを読みやすくするための最後の工夫は、目盛りを適切な範囲に設定することです。適切な範囲に目盛りを設定することで、データの変化や差異をより明確に示すことができます。

例えば、棒グラフや折れ線グラフでは、データの最小値と最大値を考慮し、それらを適度に含む範囲に目盛りを設定しましょう。

効果的な数値データの見せ方とは

見せ方① 数値を大きくして単位は小さく見せる

数値データを効果的に見せるには、数値と単位の表現方法が重要です。
多くの場合、数値と単位はセットで表記されますが、両者を同じサイズで表示すると、単位が不必要に目立ってしまう可能性があります。

数値を大きく、単位を小さく見せる

この問題を解決し、より効果的な数値データの見せ方を実現するためには、数字を大きく単位を小さく表記するテクニックが有効です。
このアプローチを採用することで、最も重要な情報である数値そのものを強調し、読み手の印象に残りやすくします。

同時に、単位を控えめに表示することで、全体的な見た目がすっきりとし、洗練された印象を与えることができます。ただし、単位のサイズを決める際は注意が必要です。
中途半端に小さくすると、かえって不揃いな印象を与えてしまう可能性があります。理想的には、数字の1/2程度までサイズを小さくし、明確なメリハリをつけることが効果的です。

見せ方② 数値のフォントは読みやすいものにする

数値データの効果的な見せ方において、フォントの選択は非常に重要です。
適切なフォントを使用することで、数値の視認性が高まり、より印象的で説得力のある資料を作成することができます。
まず、多くの資料で使用されるWindowsの標準フォント「メイリオ」について考えてみましょう。
メイリオは確かに高い視認性を持ちますが、やや幅広な作りのため、時として野暮ったい印象を与えることがあります。この問題を解決するために、数字の部分だけ異なるフォントを使用する方法があります。

読みやすいフォントにする

例えば、欧文用フォントの「Arial」は、日本語には対応していませんが、数字部分にのみ使用することで効果を発揮します。
Arialは癖のないすっきりとしたデザインで、高い視認性を持ちながらも悪目立ちしないため、数字の表現に適しています。

このように効果的に数値データを見せるには、フォントの選択が重要です。
読みやすさや強調したい度合い、全体的なデザインバランスを考慮しながら、最適なフォントを選択することで、より説得力のある、印象に残る資料を作成しましょう。

数値データの効果的な見せ方で、説得力ある資料を作成しよう

数値データの効果的な見せ方は、説得力ある資料作成の要となります。
このように情報伝達において主軸の要素を落とさないためにも適切なグラフ選択、最適なレイアウト、読みやすい数値データの見せ方を心がけることが必要です。

これらのテクニックを活用して、データの持つ力を最大限に引き出すことで、読み手が納得できる説得力ある資料を作成していきましょう。

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