【図解】パワポの図形活用テクニック3選③|フローの示し方
パワーポイントの図形は種類が豊富で、上手に使いこなすと多彩な表現ができます。一方、下手に用いると野暮ったい資料になりがちで注意が必要です。本シリーズでは5回にわたり、図形活用のテクニックを解説します。
前回までの記事はこちら
【作成編】パワーポイント資料の図形の活用①
【図解】パワポの図形活用テクニック3選②|線の選び方・編集方法
今回は、パワーポイント資料での図形活用ルールの3回目です。
今回は時間の流れや状態変化を表現する際に使う「ブロック矢印」についてです。
1.時間の単位と流れを示すホームベースと山形
図形ツールの「ホームベース」「山形」は、パワーポイント資料で時間の単位と流れを同時に表現する際に有用です。
同じ大きさのオブジェクトをコピー&ペイストで矢印の方向に並べ、テキストで時間の単位を補足するだけで、時間の流れとその単位を容易に図示することができます。
使い分ける必要性がないため、同一のパワーポイント資料内では「ホームベース」と「山形」のいずれかに統一するようにしてください。
2.時間の流れや状態変化を強調するブロック矢印
前回、順序や働きかけの流れ、論理展開等の要素間の繋がりの向きを表す際には「矢印」を使うことを解説しました。
この流れや変化を強調したい場合は、「ブロック矢印(上・下・左・右・左右・上下)」を使用してください。
「三角形」でも同じような役割を果たすことができますが、「ブロック矢印」の方が向きに対してより強い印象を与えます。
「ストライプ矢印」で流れや変化をさらに強調する方法も効果的です。
また、双方向の流れを示したい場合に、読み手により明確に意図が伝わるように、以下の通り2つのブロック矢印を組み合わせることもおすすめです。
3.内容と結果の関係を強調する矢印吹き出し
内容と結果の関係を強調したい時に、矢印の吹き出し部分に内容を記載する「矢印吹き出し(上・下・左・右)」が適している場合があります。
具体的には、結果に対する補足説明を行う場合です。
「矢印吹き出し」を使う場合は、使わない場合との明確な線引きが必要になりますので、中心的な論理展開では一切使わず、意味合いを明確にした上で補足的に使うようにしてください。
また、読み手の目線は左上から右下に流れていきますので、基本的には「右矢印吹き出し」と「下矢印吹き出し」を使うようにしてください。
「ブロック矢印」には他にも種類がありますが、読み手に混乱を与えることを防ぐため、パワーポイント資料で使用する図形はここで紹介したものに留めてください。
特に「カーブ矢印」はチープな印象を与えるため、使用は厳禁です。
次回の記事では図形の書式設定のポイントについてご紹介します。
【図解】パワポの図形活用テクニック3選④|装飾の用い方