パワーポイントの矢印の使い方|種類と資料作成時の活用ポイント
本記事では、パワーポイント上で使用する矢印の種類と効果的な活用方法について詳しく解説します。
矢印の太さ・数など使い方のテクニックも紹介して、視覚的にわかりやすいスライド作成を目指すコツも取り上げていきますので、この記事を参考にして資料作成の質を向上させましょう。
パワポの矢印とは
パワポの矢印は、非常に多くの種類があります。これら多数の矢印を何となくで使い分けるのではなく、意図や目的に応じてしっかりと使い分けることで、資料の見栄えが格段に良くなります。
さらに、伝わりやすさや論理の明確さも向上し、プレゼン資料としてのクオリティも高まります。
パワポの矢印の種類と使い方
標準型の矢印の使い方
標準型の矢印は、具体的な「状態・状況の変化」や「物事の移動」を表す際に使用します。
例えば「目標の推移」や「売上の増加」など、変化そのものを示す場面に適しています。
上記画像のような前後関係の変化を表す際にも使用されます。
変化矢印自体が時間の長さや経過期間を表すわけではないため、純粋な物事の変化を表現できます。
ホームベース型・矢羽型の矢印の使い方
次は、ホームベース型・矢羽型の矢印について説明します。
ホームベース型の矢印は「プロセスの流れ」を表現するのに非常に適しています。
例えば、「プロジェクト進行のスケジュール」や「サービスの流れ」を説明する場面でよく使用されています。
また、矢羽型の矢印もほぼ同じく「プロセスの流れ」を表します。矢羽の形を並べると繋がっているように見えるため、ホームベース型よりも「連続した」「一連の動作」といったニュアンスが強くなります。
このニュアンスを理解した上で、状況・デザインに応じて2つの矢印を使い分けていきましょう。
三角型の矢印の使い方
三角型の矢印は標準矢印と同様に、「状態の変化」や「連続した動き・流れ」の表現に適しています。
よりシンプルなデザインとして図解の中で使用することができ、標準型の矢印よりも控えめ・抽象的なイメージを与えます。
逆にグラフ内の数値の変化や期間の推移など、ある程度の長さが必要なデザインには不向きな形となっています。
線型の矢印の使い方
最後に線型の矢印について説明します。
線型の矢印は、主に「データや時間の流れ」「システム等の業務フロー」、「各要素の関連性」を表現する際に使用されています。
上記の図のような業務プロセスの図解、部署や企業の連携について示す際に非常に役立ちます。
資料の印象を向上させる矢印の活用テクニック
小さい三角形・細めの矢印を使う
流れや変化を表す際、標準の矢印を使用しても良いのですが、「横向きの小さい三角形」や「細めの矢印」を使うと矢印の存在感が控えめになり、全体的に洗練された印象を演出できます。
流れが明らかな場合や、各要素の方に注目してもらいたいときなどは、矢印は小さく控えめにしてレイアウトにメリハリを付けましょう。
大きめの矢印は使わない
とくにシンプルな資料デザインの場合、大きなブロック矢印はできるだけ避けたほうが無難です。
理由の一つに「悪目立ちしやすい」というのがまず上げられます。
ビジネスの資料では、矢印は主役ではなく変化を示すための補助的な役割を持っていることがほとんどでしょう。その矢印のデザインが目立ちすぎると、重要なポイントや要素が埋もれて情報が伝えきれないという恐れがあります。
2つ目の理由は「デザイン的に洗練されない」という点です。
大きな矢印は主張が強すぎて全体的にまとまりがなく、特にサイズが大きくなるほど他の要素とのバランスが取りづらくなります。
資料デザインに慣れていない場合、矢印は出来る限り控えめなデザインで作成してみると良いでしょう。
プレゼン資料では控えめで洗練された矢印を選ぶことが重要であり、全体の美しさを保ちながら効果的にメッセージを伝えるためにはシンプルなデザインが求められます。
矢印の数は増やしすぎない
最後に、流れや関連性を示したいからといって、矢印の数は必要以上に増やしすぎないようにしましょうです。
例えば下の図の比較のように都度矢印を追加するよりも、細い矢印を一本使って全体を貫くデザインにした方が効果的な場合もあります。
矢印の数や見せ方を心掛けることで、全体的にスッキリとした見栄えを保ちつつ、関係性を明確に伝えることができます。