【図解実例】パワーポイントのスライド画面切り替え効果とは|種類・活用方法を徹底解説

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パワーポイントの画面切り替え方法

パワーポイントには、スライドを切り替える(ページをめくる)際に演出をする「画面切り替え効果」があります。種類が豊富で選ぶのに迷いがちになるため、本記事では図解と実例を交えて一覧化しました。効果的に画面切り替え効果を用いて印象的なプレゼンテーションを演出しましょう。

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パワーポイントで使える画面切り替え効果の種類

パワーポイントには2020年10月現在、48種類の画面切り替え効果があります。それぞれの効果は、主張が激しくな「シンプル」と、派手な演出の「はなやか」、スライド全体が動く「ダイナミックコンテンツ」の3つに分類されます。

シンプル

主張の激しくない「シンプル」の画面切り替え効果は、12種類あります。各効果の内容は以下の通りです。なお、PowerPoint 2016から「変形」が新たに追加されました。少し特殊な画面切り替え効果なので、後ほど詳しく紹介します。

種類効果
変形スライドのオブジェクトが次のスライドに移動する
カット瞬間的に次のスライドが表示される
フェードスライドがフェードアウトしつつ次のスライドがフェードインする
プッシュ次のスライドが下から押し上げるように表示される
ワイプ右から左へ拭き取られるように次のスライドに切り替わる
スプリット画面の中央部分から推し開くように次の画面が表示される
出現スライドが立ち去ってから次のスライドが表示される
ランダムストライプランダムなストライプ状に次のスライドが表示される
図形スライドの中央部分から円形に次のスライドが表示される
アンカバー紙芝居状にスライドが左へ巻き取られて次のスライドに移る
カバー紙芝居状に次のスライドが右から左の方向に表示される
フラッシュ画面が一瞬明るくなってから次のスライドが表示される
パワーポイント 画面切り替え ワイプ

ワイプを反映した例です。

はなやか

シンプルよりも演出が派手な「はなやか」の画面切り替え効果は29種類あります。印象的な画面切り替えを実現できますが、使いすぎると稚拙な印象を与えてしまうので、重要なスライドに絞って使うなどの工夫が必要です。

種類効果
フォールオーバースライドが後方に倒れて次のスライドが表示される
垂れ幕スライドが垂れ幕状に巻き取られて次のスライドが表示される
カーテンスライドがカーテン状に開いて次のスライドが表示される
スライドが風に吹き飛ばされたように消えて次へと移る
プレステージ表示中のスライドがつまみ上げられたように移動し、次に移る
破砕スライドが中央部分から砕け散ったように消えて次へと移る
クシャクシャ紙を握りしめてクシャクシャにするようにスライドが消える
ピールオフ紙をめくるように下から上へと次のスライドが表示される
ページカール右から左にページをめくるように次のスライドが表示される
飛行機スライドが紙飛行機のように飛び去り、次へと移る
折り紙スライドが折り鶴になって飛び去り、次へと移る
ディゾルブ次のスライドが小さな紙片状に現れて全体が表示される
チェッカーボード次のスライドが格子状に右側から徐々に表示される
ブラインドブラインドを縦に開くように次のスライドが表示される
時計時計の秒針が動くように次のスライドが表示される
さざ波中央部分からさざ波が広がるように次のスライドが表示される
ハチの巣ハチの巣のように六角形が表れて次のスライドが表示される
キラキラキラキラと輝くように左から右へと次のスライドが表示される
渦巻き渦巻き状に次のスライドが表示される
細分千切りにされた紙片となって次のスライドが表示される
切り替え画面全体が回転するように消えて、次へと移る
フリップスライドが裏返しになり、裏にある次のスライドに切り替わる
ギャラリースライドが遠のいてから、次のスライドに切り替わる
キューブサイコロが回転するように次のスライドが表示される
扉が開くように、次のスライドに切り替わる
ボックス箱が回転して次のスライドに切り替わる
コーム左右半分ずつに櫛状に次のスライドが表示される
ズーム次のスライドが徐々に大きくなって表示される
ランダム演出効果がランダムに表示される(毎回変わる)
パワーポイント 画面切り替え 紙飛行機

紙飛行機を反映した例です。

ダイナミック コンテンツ

躍動的な画面切り替えをしたい方には、「ダイナミック コンテンツ」がおすすめです。名前のとおり、コンテンツ(プレースホルダー)が動くものが7種類あります。

種類効果
パン次のスライドが下からせりあがるように表示される
観覧車観覧車のように円を描くように回転して次のスライドが表示される
コンベヤコンベヤが流れるように次のスライドが表示される
回転スライド全体が回転して、次のスライドが表示される
中央部分が窓のように開いて次のスライドが表示される
オービットスライドが一旦後ろに引き、画面から消えて次へと移る
フライスルースライドが手前に大写しになり次のスライドへと移る
パワーポイント 画面切り替え オービット

オービットを反映した例です。

画面切り替え効果を設定する方法

パワーポイント 画面切り替え1

スライドを選択した状態で、「画面切り替え」タブから「画面切り替え」グループを表示し、使いたい効果を選択します。

パワーポイント 画面切り替え2

デフォルトでは一行ずつしか表示されないので、最下部の矢印「その他」(画像青枠)をクリックします。

パワーポイント 画面切り替え3

効果一覧が表示されました。

画面切り替え効果の詳細設定

画面切り替えにはいくつかの詳細設定があります。より効果的で理想に近い画面切り替えを実現するためにも、各設定項目を知っておくと良いでしょう。

切り替え効果の方向の設定方法

パワーポイント 画面切り替え4

「画面切り替え」タブ→「画面切り替え」グループ内の「効果のオプション」の順にクリックします。

プルダウンから切り替えの方向を指定できます。ただし、カーテンなどのいくつかの種類は、方向を設定できません。

切り替えにかかる時間の設定方法

パワーポイント 画面切り替え5

「画面切り替え」タブから「タイミング」グループにある「期間」の数値(単位は秒)を変更すると、切り替えにかかる時間を調整できます。切り替えにかかる時間をあまり長くしすぎるとテンポが悪くなるので、長くても2秒程度を目安にしましょう。

切り替えるタイミングの設定方法

クリックによる切り替え以外にも、一定時間経過すれば自動で切り替わるという設定もできます。

パワーポイント 画面切り替え6

「画面切り替え」タブから「タイミング」グループにある「画面切り替えのタイミング」を選び、「自動」にチェックを入れて任意の時間を設定しましょう。

時間を指定していても、その時間より前にクリックするとスライドが切り替わります。クリックした際に切り替えたくない場合は、「クリック時」のチェックを外しておきましょう。なお、「クリック時」のチェックを外しても、矢印キーを使えばスライドを切り替えることができます。

パワーポイント 画面切り替え7

「自動」を選択したにもかかわらず自動で切り替わらない場合は、「スライドショー」タブの「タイミングを使用」にチェックが入っているかを確認してください。

画面切り替え効果を解除する方法

パワーポイント 画面切り替え8

「画面切り替え」タブから「画面切り替え」グループの「なし」を選択すると、画面切り替え効果全体を解除することができます。

画面切り替え効果「変形」の使い方

画面切り替え効果の「シンプル」の1つである「変形」を使用すると、前のスライドと共通のオブジェクトをなめらかに移動させることができます。

パワーポイント 画面切り替え9

人事異動の前後のチーム分けをなめらかに切り替える例で使い方を解説します。

異動前のスライドを選択した状態でCtrl+Dでスライドを複製します。

パワーポイント 画面切り替え10

複製したスライドには、異動後のチーム分けを記載します。

パワーポイント 画面切り替え11

そして異動後スライドに「画面切り替え」タブより「変形」を設定します。

パワーポイント 画面切り替え 変形

前後のスライドで共通しているアイコンがなめらかに移動するようになりました。

パワーポイント 画面切り替え12

また、「効果のオプション」より、オブジェクト、単語、文字単位で移動させることもできます。

パワーポイント 画面切り替え13

たとえば、上記の例をオブジェクト単位で変形しても、ただ1枚目が消えた後に2枚目が表示されるだけです。

パワーポイント 画面切り替え14

「効果のオプション」より、文字単位に変更することで、頭文字のそれぞれがなめらかに移動し、動画を見ているかのような印象になります。

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