【保存版】パワポの箇条書を劇的に見やすくするテクニック ~差が出るビジネスマンのノウハウ~
箇条書は、要点を端的にまとめたり項目を列挙する際に使用しますが、パワーポイント資料で上手く使いこなせている人は意外に少ないです。差が出るテクニックも紹介しますので、今日からぜひ使ってみてください。
箇条書きのレベル(階層)を変更する方法
情報の階層に合わせて行頭記号の左右位置(インデント)をずらしたり、行頭記号のサイズに差を出したりすると、箇条書きの階層構造がわかりやすくなります。箇条書きの階層の深さをレベルといいます。
ここでは箇条書きのレベルの設定方法について解説します。
レベルの上げ下げをしたい場合
Tabキーを押すとレベルが下げられます。デフォルトでは文字のフォントが小さくなるので注意しましょう。また、Shift+Tabキーでレベルを上げられます。
たとえば、上記のように都道府県が第1レベルに並ぶべきところで市区町村が混ざっている場合には、横浜のレベルを下げます。
横浜を選択した状態でTabキーを押し、レベルを下げました。
ただし、Tabキーでの調整は上げ幅・下げ幅が大きすぎることがあるので、細かく調整する場合にはルーラーを使用します。
ルーラーの使用方法は下記の通りです。
まず、「表示」タブで「ルーラー」にチェックを入れてルーラーを表示します。
①下向きの三角形
プレースホルダー・テキストボックス内の左側部分から行頭記号までの距離を調整する
②上向きの三角形
行頭記号からテキストの開始位置(左端)までの距離を調整する
③四角形
①と②の間隔を維持したまま、①を調整する
①②③はそれぞれドラッグすることで調整することができます。ドラッグ中は点線が表示されます。
より細かな位置を調整する場合は、Altキーを押しながらずらすようにします。
レベルはそのままで新規の段落を作りたい場合
文字を入力した状態でEnterキーを押すと、一つ下の段に新規の段落ができます。
この方法は、同じ階層の情報を追加する際に利用します。画像の例で大阪の下に別の都道府県を追加する場合は、「大阪」の文字の右側にカーソルを置いた状態でEnterキーを押します。
同じ段落内で改行したい場合
Shift+Enterキーを押せば同じ段落内で改行できます。この方法は、同じ段落内に補足情報などを盛り込む際に有効です。画像の例では東京の補足情報を記載する際などに活用します。また、文字が長い場合の改行にも役立ちます。
次に、記号の色やサイズ、間隔を変更する方法を解説します。
箇条書きの記号を見やすくする方法
箇条書きの記号のことを行頭記号と呼びます。ここでは行頭記号の編集方法を紹介します。
行頭記号を変更する
箇条書きが適用されている箇所を選択し、「ホーム」タブの「箇条書き」 ボタンの横にある三角形のマーク(▼)をクリックします。
プルダウンが表示されるので、任意の記号を選択しましょう。
記号が変更されました。
プルダウンに使用したい記号がない場合は、下記の手順で探すことができます。
プルダウンから「箇条書きと段落番号」をクリックするとダイアログボックスが表示されます。
「図」をクリックすると任意の画像に変更することができます。
「ユーザー設定」をクリックすると、さまざまな記号を選択することができます。
なお、箇条書きの書式はレベルごとに独立しているので、統一したい場合はそれぞれに適用してください。
行頭記号の色とサイズを変更する
行頭記号の色とサイズを変更したい場合は、「箇条書きと段落番号」のダイアログボックス左下のボタンで色やサイズを変更することができます。
下の例では、上の行頭記号はサイズを120%に、下の行頭記号は色をピンクに変更しました。
さまざまな間隔を調整する
段落間の間隔を調整する
段落間の間隔を調整したい部分を選択します。
「ホーム」タブから、「段落」グループ右下にある矢印のようなマークをクリックします。
「段落」ダイアログの「段落前」もしくは「段落後」を調整し、OKをクリックします。
段落間の間隔が広がりました。ただし、「東京」と「日本の首都」のようにShift+Enterキーで改行した箇所は同一の段落として扱われるため、間隔に変化はありません。
行間の間隔を調整する
行間の間隔を調整したい部分を選択します。
「ホーム」タブから、「段落」グループ右下にある矢印のようなマークをクリックします。
「段落」ダイアログの「行間」を調整します。倍数を選択し、間隔を1.1~1.2にするのがおすすめです。
行間の間隔が広がりました。
インデントを調整する
インデントは、段落の左端の位置です。インデントの調整方法はルーラーを使用する方法とダイアログボックスを使用する方法の2種類あります。
ルーラーで調整する方法は冒頭のレベルを上げ下げする方法で解説したとおりです。
ダイアログボックスで調整する場合は、下記の手順で行います。
インデントを調整したい部分を選択し、「ホーム」タブの「段落」グループ右下にある矢印のようなマークをクリックします。
「段落」ダイアログボックスが開くので、以下を設定します。
・「テキストの前」
プレースホルダーの左側部分から行頭記号までの距離の調整
※ルーラーの下向きの三角形に該当
・「最初の行」の「字下げ」
行頭記号とテキストまでの距離を維持したまま全体の調整
※ルーラーの四角形に該当
・「最初の行」の「ぶら下げ」
行頭記号からテキストまでの距離の調整
※ルーラーの上向きの三角形に該当
スライド全体の箇条書きの記号を変更する方法
スライド全体の箇条書きの記号を変更するにはスライドマスターを活用します。スライドマスターは全スライドに一括で変更を適用する機能です。
「表示」タブをクリックし、「スライドマスター」を選択します。
スライドマスターが表示されるので箇条書きの記号を変更します。
①「表示」タブ
②「スライドマスター」
③スライドマスターが表示されるので箇条書きの記号を変更
箇条書きの行頭記号を消す方法と再表示(復活)させる方法
消す方法
消したい行頭記号を選択し、右クリックします。
右クリックメニューから「箇条書き」にカーソルを合わせ、「なし」を選択してください。
消したい行頭記号の右側にカーソルを置いた状態でBackSpaceキーを押すことでも、行頭記号を消すことができます。
再表示(復活)させる方法
行頭記号を消してしまった箇所を選択し、右クリックします。
右クリックメニューの「箇条書き」にカーソルを合わせると、「なし」に設定されています。
任意の行頭記号を選択することで、行頭記号を再表示できます。
ただし、この方法を使った場合、ルーラーで調整した間隔は反映されずデフォルトの設定が適用されます。
そのため、他の箇所に調整済みの行頭記号がある場合は、そこから書式をコピーするとよいでしょう。
書式をコピーしたい箇所を選択してCtrl+Shift+Cを押します。次に、反映したい箇所にカーソルを合わせ、Ctrl+Shift+Vを押すと書式を反映することができます。