【保存版】PowerPoint 2019の便利な新機能7選(後編)
PowerPoint 2019は、前のバージョンの2016からの大きな変更はありませんが、新たに追加された機能にはすぐに役立つ便利機能も沢山あります。7つの便利な機能について3回に分けて解説します。
今回は、パワーポイント2019の新機能のご紹介です。
前回は、パワーポイント上での表現の幅を広げる「蛍光ペン」「背景の削除」「デジタルインク」をご紹介しました。
今回は、パワーポイント上での視覚的なインパクトを高める新機能をご紹介していきます。
前回までの記事
【保存版】PowerPoint 2019の便利な新機能7選(前編)
【保存版】PowerPoint 2019の便利な新機能7選(中編)
5.ベクター グラフィックス
ベクターグラフィックスとは、ベクターデータと呼ばれる点と座標とそれを結ぶ線で再現される画像形式のことです。
画像の形式といえば、「JPEG」「GIF」「PNG」などを想像されると思いますが、ベクターグラフィックスの場合は「SVG」という拡張子によって保存されます。
「JPEG」「GIF」「PNG」はドットと言う小さな点の集合体で描かれた画像データを指すのに対し、「SVG」は点と座標とそれを結ぶ線で再現される画像データです。
SVG画像のメリットは、いくら拡大しても画像が荒くなることがないこと、ムラが出ないこと、などが挙げられます。画像の劣化を気にせず利用できるということですね。
・SVGファイルを挿入する
まずはSVGファイルを挿入します。(これは以前からある機能で)
「挿入」→「アイコン」の順にクリックします。
挿入したいアイコンを選んで「挿入」をクリックします。
・SVGファイルを図形に変換する
SVGファイルを図形に変換することで、個々の図形の位置や大きさ、色の変更を行うことができます。
簡単に言うと、「図形」機能を使って挿入したオブジェクトと同じように扱えるということですね。
実際にやってみましょう。
先ほど挿入したアイコンを選択した状態で、「グラフィックツール」の「書式」タブの「図形に変換」をクリックします。
変換してもいいですか?と出るので「はい(Y)」で決定。
見た目はあまり変化がないのですが、図形に変換したアイコンを選択して、グループ解除(ショートカットキー:Ctrl+Shift+G)を行うと、下のように個々のオブジェクトに分かれて選択した状態になります。
個々の図形を選択して位置や大きさ、色の変更をすることができるようになります。
このように、イラストレーターなどのソフトがなくても自由度の高い編集ができるようになります。
もちろん、用意されている「アイコン」のSVGファイルだけではなく、フリーで利用できるSVG素材も挿入可能です。
6.3Dモデル
「挿入」→「3D モデル」→「オンライン ソースから…」の順にクリックします。下のように「オンライン 3D モデル」が表示されます。挿入したいモデルを選択し、「挿入」をクリックします。
・シーンの変更
「シーン」とは3Dモデルの動きのパターンのようなものです。シーンを変更することで、3Dモデルの動きを表現したい内容に合わせて変更できます。
実際にやってみましょう。「アニメーション」タブに切り替えます。すると「アニメーション」内に「シーン」がいくつか表示されます。「シーン」の数は、挿入したモデルによって異なります。
・3Dオブジェクトの回転・拡大縮小・傾斜
下図の①②③の機能を使えばマウスを使って3Dオブジェクトを回転したり、大きさを変えたり、傾けたりすることができます。
①→画像を時計回りまたは反時計回りに回転する
②→画像のハンドルを内側または外側にドラッグすることで拡大縮小する
③→クリックしたままマウスでドラッグすることでオブジェクトを傾ける
①の機能は③の操作でもでき、③のほうが使いやすいかもしれません。
7.じょうごグラフ
じょうごグラフは、順番につながっている各段階での数値を視覚化するときに使うグラフです。
例えば、「最初の数値よりも段階を踏むごとに数値が下がっていくデータ」「データが順番に発生し、4つ以上の系列があるデータ」などに利用できます。
具体的には、顧客の来店を促して商品を販売したいときに、
Webでの広告インプレッション数→クリック数→来店数→購入数という風に減っていく値をグラフにすることも考えられますね。