決算説明会とは|決算発表との違いやスケジュール・資料の作り方を紹介

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決算説明会とは|決算発表との違いやスケジュール・資料の作り方を紹介

決算説明会を開催するにあたって、準備の進め方や投資家に伝えるべきメッセージを明確にすることは、信頼を獲得するうえで非常に重要です。
本記事では、決算説明会の基本から一般的な流れ・効果的な資料作成の方法・プレゼンテーションのコツなど、具体的なノウハウを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
なお、弊社ストリームラインでは、IR資料の制作代行を承っています。詳細にご興味がある方は「LEAD」までお気軽にご相談ください。

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決算説明会とは|概要を解説

決算説明会について、以下の3つの観点から解説します。

  1. 1.決算説明会とは自社の決算情報を説明する会合
  2. 2.決算説明会と決算発表の違い
  3. 3.決算説明会と株主総会の違い

ひとつずつ見ていきましょう。

1. 決算説明会とは自社の決算情報を説明する会合

決算説明会は、企業が投資家や報道機関に財務状況を詳細に説明する重要な機会です。通常、四半期ごとや年度末に開催され、会社の業績や財務状態、今後の見通しなどを包括的に伝える場として、開催されます。

決算説明会に参加できる対象者は、機関投資家や証券会社のアナリスト・報道関係者に限定されており、質疑応答に多くの時間が割かれる傾向にあります。

決算説明会は、企業と投資家や証券会社のアナリストをつなぐ重要なコミュニケーションの場といえるでしょう。

2. 決算説明会と決算発表の違い

決算発表は、財務諸表の公表が主な目的であり、数字の開示が中心です。主に「決算短信」という形で行われ、財務情報と簡単な説明が含まれています。決算発表には法的義務があり、日本の上場企業は原則として四半期ごとに開催します

一方、決算説明会は、決算発表で公表した数字の背景にある戦略や、今後の展望をプレゼンテーション形式で詳しく説明します。開催することに法的義務はないものの、年2~4回の頻度で開かれるケースがほとんどです。

とくに、業績予想の下方修正を行ったときや経営上ネガティブな要素が発生したタイミングは、臨時で決算説明会を開く場合があります。

企業の経営陣がアナリストからの質問に直接回答し、企業の信頼感や透明性をアピールすることが、決算説明会を開催する意義と言えるでしょう。

3. 決算説明会と株主総会の違い

株主総会は全株主を対象とし、重要な経営決定の承認を得る場であり、自社の決算情報を説明する決算説明会の目的とは大きく異なります。

決算説明会は、主に機関投資家やアナリスト・メディアを対象とする一方、株主総会は「議決権行使書」を持つ株主が参加します

主な決議事項は、以下のとおりです。

決議事項
事業運営の根本にかかわる事柄組織改編事業譲渡合併 など
人事に関する事柄取締役や執行役員の選任や解任 など
株主の利害に関する事柄株主配当や役員報酬 など

株式会社において、企業の経営陣は株主に運営を任されている立場であるため、重要な決定事項については株主の意志を反映させる必要があります。

株主総会は、年一回開催する義務がありますが、重要事項を決めるタイミングの際は臨時に株主総会を開催し株主の意見を聞くことも可能です。

決算説明会を行うべき理由3つ

決算説明会を開催する主な理由は以下の3つです。

  1. 1.投資家とのコミュニケーションを強化できる
  2. 2.企業の透明性をアピールできる
  3. 3.企業のブランディングを図る効果がある

ひとつずつ見ていきましょう。

1. 投資家とのコミュニケーションを強化できる

決算説明会は、企業と投資家や証券アナリストが直接対話できる貴重な機会です。

経営陣が直接説明することで、企業の戦略や将来性をより深く理解してもらえるでしょう。資料にある数字だけでは伝わらない企業のビジョンを効果的に伝えられます。

このような双方向のコミュニケーションは、長期的な信頼関係構築に不可欠と言えます。

2. 企業の透明性をアピールできる

決算説明会は、財務情報を詳細に開示する場です。業績の良し悪しに関わらず、率直に情報を共有することで信頼性が高まるでしょう。

ポジティブな情報だけでなく、経営上の課題や今後の対策についても明らかにすることで、投資家や証券会社は企業の現状や方向性を正しく理解できます。決算説明会によって透明性を担保する姿勢を見せることで、投資家や市場からの信頼獲得につなげられるでしょう。

3. 企業のブランディングを図る効果がある

決算説明会は、単なる数字の説明の場ではなく、企業の魅力を伝える機会でもあります。経営理念や長期ビジョンを語ることで、企業の個性や強みをアピールできるでしょう。

決算説明会で公表した情報は、メディアを通じて一般消費者にも情報が伝わるため、広報的な効果も期待できます。決算説明会を戦略的に活用すれば、企業イメージの向上や差別化につながり、総合的な企業価値の向上に貢献するでしょう。

決算説明会の流れ

決算説明会の流れは、主に以下のような順序で行われます。

流れ概要
開会の挨拶司会者や企業の代表者が挨拶を行い、説明会の開始を宣言する
業績報告直近の決算期における財務結果を説明する
事業戦略の説明今後の戦略や投資計画・リスク管理について説明する例:新規事業の展開や
既存事業の強化策など
質疑応答機関投資家やアナリストからの質問に対して、経営陣が回答する
閉会の挨拶司会者や企業の代表者が挨拶を行い、参加者への謝辞を述べて締めくくる

とくに、質疑応答は決算説明会の核心部分であり、投資家の関心事が明らかになるポイントです。鋭い質問に対し「経営陣から納得のいく回答を得られるか」が、企業の信頼性や将来性の判断材料となるでしょう。

なお、投資家やアナリストに対して適切な情報や説明を提供するには、わかりやすい資料の準備が欠かせません

弊社ストリームラインでは、IR資料の制作代行を承っています。詳細にご興味がある方は「LEAD」までお気軽にご相談ください。

決算説明会の開催方法

決算説明会の開催方法には、以下の4つがあります。

  1. 1.会場を用意する
  2. 2.オンラインで開催する
  3. 3.会場の様子をライブ配信する
  4. 4.ライブ配信映像をいつでも視聴できる状態にする

それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。

1. 会場を用意する

決算説明会の会場を用意し参加者を招く方法には、対面でコミュニケーションをとれるというメリットがあります。会場の選定は参加者数や予算、アクセスの良さを考慮して行います。通常、本社の大会議室やホテルの会議場などが選ばれるでしょう。

会場に人を招く場合は、音響設備やプロジェクター・座席配置など、細かな準備が必要です。受付や資料配布などの人員配置についても、事前に検討しておきましょう。

ただし、オフラインで説明会を開催すると、人数制限や遠方の参加者は参加が困難になるという課題が残ります。

2. オンラインで開催する

オンラインで開催する決算説明会は、コスト効率が高く場所や参加人数の制限がないことが特徴です。ZoomやMicrosoft Teamsなどのウェビナーツールを使用し、プレゼンテーションと質疑応答を行います。

参加者は自身のデバイスからかんたんにアクセスでき、移動の必要がありません。また、チャット機能を活用することで、多くの質問を効率的に集められます。画面共有機能により、詳細なデータや図表を効果的に提示できます。

海外の投資家も容易に参加でき、グローバルな情報発信が可能です。一方で、ネットワーク環境に左右されるリスクや、対面での交流がないデメリットがあります。

3. 会場の様子をライブ配信する

決算説明会をライブで配信する方法は、オフラインとオンラインの両方のメリットを活かせる方法です。会場に来られない投資家やアナリストにもリアルタイムで情報を提供できます。

決算説明会の様子をライブ配信する際は、参加者からの質問をオンラインでも受け付けて、会場とオンラインの参加者を平等に扱うことがポイントです。また、配信のトラブルに備えて、バックアップ体制を整えることも大切です。

4. ライブ配信映像をいつでも視聴できる状態にする

決算説明会の内容をオンデマンドで提供すれば、視聴者は時間や場所にとらわれず情報にアクセスできます。時差のある海外投資家や、当日参加できなかった関係者に配慮した方法と言えるでしょう。

録画した映像を編集し、企業のIRサイトなどで公開します。重要なポイントにチャプターを設定し、必要な情報にすぐにアクセスできるようにすれば、視聴者にとって親切な配信となるでしょう。

また、説明会の内容を文字起こしし、検索可能な形で提供することも効果的です。ただし、公開範囲や期間については慎重に検討し、適切に情報を管理する必要があります。

決算説明会資料の制作手順

決算説明会資料の制作手順は、以下の3ステップで行います。

  1. 1.伝えるべきメッセージを明確にする
  2. 2.情報を集めて整理する
  3. 3.レビューを取り入れて資料を調整する

1ステップずつ見ていきましょう。

なお、わかりやすい資料の例については、以下の記事にまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

わかりやすい決算説明会資料とは?厳選10社の優良事例を紹介!

1. 伝えるべきメッセージを明確にする

決算説明会資料作成の第一歩は、核となるメッセージの設定です。企業の現状や業績の要因・今後の戦略など、伝えるべき重要ポイントを特定します。

経営陣や各部門責任者と協議し、企業としての統一見解を決定しましょう。投資家の関心事や市場動向を考慮し、適切なメッセージを選択することが重要です。明確なメッセージがあることで、資料全体に一貫性が生まれ、説得力が増すでしょう。

また、決算説明会資料を作るはじめの段階で、説明会全体の構成や時間配分についても大まかな計画を立てておくと、プレゼン資料と説明会の方向性が定まります。

2. 情報を集めて整理する

明確になったメッセージに基づき、必要な情報を各部門から収集します。財務データや事業別実績・市場動向や将来予測など、多岐にわたる情報を集めましょう。

収集した情報を分析し、メッセージを裏付ける根拠として整理します。数値データはグラフや図表に変換し、視覚的に分かりやすく表現すると良いでしょう。業界平均や競合他社との比較データを含めると、自社の位置づけを明確にできます。

情報の優先順位を付け、限られた時間内で効果的に伝えられるよう構成を考えましょう。

3. レビューを取り入れて資料を調整する

作成した資料案を経営陣や関係部署に回覧し、多角的な視点からレビューをもらうことも大切です。情報の正確性を担保するために、各部門で発表内容に誤りがないかチェックする体制を固めると良いでしょう。

とくに、財務部門に数値の正確性を確認してもらうことや法務部門から開示可能範囲についてチェックを受けることは重要です。レビュー結果を基に資料を修正し、洗練された内容に仕上げていきましょう。

また、想定される質問とその回答を準備し、質疑応答に備えておくと決算説明会をスムーズに進めやすくなります。

弊社の決算説明会におけるプレゼンスライド制作事例

株式会社ストリームラインでは、決算説明会などのIR資料の作成を幅広く承っています。今回は、東急株式会社様からのご依頼を紹介します。

東急株式会社様の案件では、プレゼン資料の企画構成からデザインまで一貫して担当しました。完成した資料は、社外からも高い評価を得られ「分かりやすくなった」「情報量が充実している」といった声が多く寄せられています。

東急株式会社様からは、「決算説明会資料がレベルアップした」といった好評のお言葉をいただいています。

決算説明会資料制作事例1
決算説明会資料制作事例2
決算説明会資料制作事例3
決算説明会資料制作事例4

また、今回のご依頼で作成した資料は、社内でもさまざまな用途に転用され、幅広く活用されているようです。

このように、弊社ストリームラインでは決算説明会資料を含むIR資料の制作代行を承っています。詳細にご興味がある方は「LEAD」までお気軽にご相談ください。

決算説明会のプレゼン資料制作はプロにまかせましょう

決算説明会は、投資家との重要なコミュニケーションの場です。説明会を成功させるには、プレゼン資料の質が重要であることは言うまでもありません。

しかし、日々の業務に追われるなかで、高品質な資料を内製するのは容易ではないでしょう。そこで、プロの力を借りることを検討してみてはいかがでしょうか。

専門家のノウハウを活用することで、資料の質を飛躍的に向上させられます。決算説明会のプレゼン資料作成にお困りの方は、「LEAD」までお気軽にご相談ください。

資料作成代行サービスを提供するストリームラインが、自社のノウハウである資料作成術やパワーポイントの操作テクニックをご紹介します。

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